hana10-4

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清書：山田君がけがしたこと キジバトの泉の広場
くま吉／いにし小5

　山田君がけがした事　

　　

　けさの陸上記録会のための朝練で、一番心に残ったのは山田君の事故でした。　

　今日、朝練を始めてからだいぶん時間がたったので、由佳ちゃんと水を飲みに行こうとした時、事件は起こりました。　山田君が1m10cmを“背面とび”で跳んで、失敗をして棒といっしょに、フカフカマットに落ちてしまいました。最初は、　

　｢だいじょうぶ～？｣　

　とふざけた感じでしたが、山田君は　ひじをおさえながらまるまっていて、すぐに起き上がらないので、先生が保健室に連れて行きました。それでも、心配しながら私と由佳ちゃんは、走り高跳びを続けていました。水を飲むことは忘れていました。　

　そして朝練が終わってから、私と由佳ちゃんは山田君のことを聞いてみました。先生は、骨折したといいましたが、じっさいのことはまだみんな知りませんでした。でも、由佳ちゃんは骨折したと確定したみたいで、まるでアイアイのように目を見開いてつったったままでいました。　

　その後、救急車が来て山田君を乗せて行ってしまいました。またたくまに、山田君骨折事件はうわさになりました。もし私が山田君だったら、そんなうわさは、あまりしてほしくないです。というのはみんな軽く言うからです。もし、私が骨折したら　大好きな運動が出来なくなる･･･　そう考えると“こっせつ　こっせつ”と軽くいえません。　

　次の日、やはり学校にはいませんでした。友達に聞くと複雑骨折だそうで、２～3週間入院するそうです。もちろん記録会には出られません。　

　山田君はかわいそうです。あんなにいっしょうけんめい練習したのに、出られないなんて悔しいと思います。そして私は、あらためて危険だなと思いました。これからは、もっと集中してやろうと思います。山田君には、早く元気になってほしいです。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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