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| デジタル文書とアナログ文書 |
| アジサイ | の | 滝 | の広場
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| 太一 | / | あうけ | 中3 |
アナログ、デジタルには両方とも欠点が存在し、そしてその欠点をお互い埋め合っている。 |
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しかし、いくら最近デジタルな世の中になってきたとはいえ、重要な書類などは、いまだアナログのまま、紙に書かれた情報として保存されてい |
る。今の世の中では、デジタル文書に関しては複製が簡単である。ちょっとした文章ならば、ほとんど手間はかからない。しかし、アナログを複製 |
しようとなると、大変だ。デジタルには0,1であらわされているという最小単位があるが、アナログにはそれが無い。だから、複製も行う人によ |
って精度がまちまちである。逆を言うと、アナログは全く同じ物を作ることはほとんど無理ということだ。だから、信頼性を要求される重要文書な |
どは、いまだアナログである。そして、アナログは基本的に一つのまとまった文章につき1つの紙などの媒体を使うので、デジタルのように色々な情 |
報の混在は無理だ。けれど、その分所有している、という感覚がデジタルに比べて強い。もし、賞状が紙に書かれた物ではなく、黒くてどこにでも |
あるフロッピーに入れられて、「賞状はこの中に文書として入っていますよ」と言われて渡されたら、果たして嬉しいだろうか?デジタル文書とい |
う物は、絶対的な所有感、というものが無いと思う。 |
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電子文書が普及しないのもこのせいかもしれない。普通の紙で製本された本は、めくりたいページを感覚的に開くことが出来る。そして、そこか |
ら1枚づつぺらぺらとめくって、目的のページを最終的に開く。電子文書ではどうかといえば、見たいページは指定すれば一気にたどり着くことが出 |
来る。でも、電子文書には大きな欠点があると思う。それは、感覚的に全体を把握しにくい、というところだと思う。紙の本では、読みながらも右 |
と左のページの厚さの違いで感覚的に読んだ量などを理解することが出来る。また、ページを少しだけめくり、先を少しだけ覗くことも出来る。こ |
れらの事は、電子文書では今のところ出来ていない。画面に残りページ量がグラフのような物で感覚的に分かるようにしているものもあるが、直接 |
手で触れたり、目で厚さの立体感を感じ取れるわけではないので、やはりどこか違う、という気持ちになる。 |
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これは、デジタルとアナログの一つの特徴だと言ってもいいかもしれない。デジタルは、一部を細かく見ることが出来る。対するアナログは、細 |
部をみることは出来ない代わりに、全体像を把握しやすい。だから、お互いが混在してこそ、今の世界は均衡が取れているのだと思う。どちらが増 |
えすぎても、どちらが減りすぎても、良くは無いと思う。 |
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