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| 死を考える |
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人間は強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。動物の場合、われわれとは死の概念自体 |
がずいぶん違う。――食うか食われるか――彼らは死と直面した生活を送っているのである。ところがわれわれの精神は死という言葉を聞いただけ |
で毛を逆立てる。しかし死とは、本来、一つの成就、一つの完成、一つの回帰であろう。僕は、われわれ人間もいつか死んでしまうのだから、常に |
死を意識して生活するのがいいと思う。その理由は二つある。 |
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第一の理由は、死という人生の締め切りを意識することで、生について考えることもでき、充実した日々を送れると思うからだ。僕は今、人生の |
締め切りといったが、何もそれに限ったことではない。例えば、テストや部活の試合などにしても、「~月~日にあるよ」と具体的に言われれば、 |
その日を目標に練習や勉強などができる。逆に、「いつかあるよ」といわれても、あまり実感が湧かず、やる気が出ないだろう。それと同じように |
、人生にもいつか締め切り…つまり死が来ると考えて生活した方が、充実した日々を送れると思う。 |
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第二の理由は、常に締め切りを意識しないと、普段の生活がだらけてしまうからだ。ライオンやウサギなどの動物は、普段生と死の両方と向き合 |
い、常に死を意識しているから、毎日を精一杯生きているのである。しかし、「死なんてまだ先のこと。おいらには関係ないさ!」などといって生き |
ている人は、だらだらとした生活を送ってしまう。そこで僕は、頭のどこか片隅に、死を意識していた方がいいと思う。 |
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確かに、来る日も来る日も「あぁ、私もいつか死んでしまうのね。」とネガティブに生活するのは良くないだろう。しかし、「ライオンは、一匹 |
のウサギを倒すためにも、全力を尽くす」と言う言葉があるように、時には死について考え、全力を尽くし充実した日々を送りたいものである。 |
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