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講評
題名:椅子
名前:ムッちんさん(との)中2イチゴの谷の広場
内容◎字数891字構成○題材◎表現:◎主題:◎表記:◎
昔は、急いで座る人の仲間入りはしたくないと、意地でも立っていたけれど、最近は座りたいときは座りたい・・
という気持ちの方が強いかな。そんな心の中を見透かされたようで、川村君の観察眼と分析力はいつもながら興味
深いものでした。第一段落の最後で「なにか変だ。」の一言がありますが、次の段落へのいいつなぎになっていま
す。第二段落は、理性と本能を軸に、ここからの掘り下げ方が川村君独特でいいですね。「こうした理性と本能が
拮抗した精神状態で」といった表現も無駄の省かれたいい表現だと思います。第三段落では、座るということをこ
ういう角度から考える事も出来るんだな、と妙に納得させられました。そして、確かに座るときってなにかしらの
理由を心の中でつけていることに気付きました。第四段落では、それらのことは座席が全員分ないことが原因では
ないか、と指摘していますね。ここも、「・・欲を出したり逆に協調性を身につける」「座る人間、立つ人間に住
人を分け人の心の中を映し出してしまう」などの表現がシャープでいいです。第五段落で、座席をなくしたらとい
う話に展開するのは面白いですが、欲を言えば、グリーン車やたまにプラスαの料金で全員座れる通勤電車がある
ので、具体的に「人の心の動きをなくしてしまう」ことを考えてもよかったと思います。★人の心の動きというか
深層心理について、電車の座席を題材にして、よく掘り下げて、独自性のある作文が出来上がりましたね。
クマのプー先生(さと)
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