長所と短所 |
アジサイ | の | 滝 | の広場 |
ドリカム | / | うせ | 中3 |
今年の春、小学校一、二、三年ずっと私の担任だった近藤先生が退職される |
事が、新聞に載っていてびっくりした。母が言うには「近藤先生は咲子の眠っ |
ていた能力を、覚まして伸ばしてくれた。」と、近藤先生に感謝しでいる。絵 |
の事に全く関心の無かった私が、自分で育てた朝顔の絵を面度くさそうに描い |
た覚えがある。「何で私の朝顔には、花が少ないの、何で、こんなに葉っぱが |
あるんだろう、なんでこんなに葉っぱの様子が一つづつ違うのだろうろ、緑ば |
っか描くの画面どくさいよお」といやいや描いていて、私の絵は花を中心に描 |
いているみんなの絵より、葉が中心で紙いっぱいに葉が敷き詰められていた。 |
そんな絵に先生は「とても元気があっていいわ、もっと朝顔をよく見てみな、 |
葉と葉が重なり合っているよ」とアドバイスをもらい私は朝顔を良く見て描い |
た。 |
そんな緑ばっかの私の絵が、賞をもらった。しかも、自分の絵が額縁に入っ |
ているのだ。そのときの喜びは言葉に表せないほどに嬉しかった。苦労して、 |
時には嫌になってしまっても、根気強くがんばって描いた絵が、人に認められ |
る事が私にとってとても嬉しいと、その時実感した。 |
その実感は今にたってもとまらなく、苦労して描いた絵は必ず誰かが認めて |
くれると思って、全力に当たっていくのが、私の長所だ。 |
人間にとて長所を伸ばす生き方はとてもよいと思う。短所より自分の好きな |
事をやるのだから、自分の心の中の意気込みが違う。絵を描いているならば、 |
徹夜しても眼がぎらぎらしている。しかし、勉強しているときはまぶたが非常 |
に重くなって気が抜けてしまって寝てしまう。 |
長所を伸ばす生き方として、まず第一に、自分のよいところを見つけてくれ |
て、それを伸ばしてくれる人がいるかどうかだと思う。幸い私は、前にいった |
ように近藤先生が私の担任になったおかげで、自分の長所が見つかった。長所 |
を相手にきづかせるためにも、私たちが、相手のいいところを見つけて出して |
あげる事ではないか。 |
第二に、長所が見つかったなら、「この事に付いては自分が一番」と思うく |
らいの自信が無いと、前には進めないと思う。いつも自分を押さえていたら、 |
何も取り柄の無い自分で、つまんないと思う。 |
しかし、長所ばかりよくても、他の事に何も知識が無かったら、今現代では |
生きていけないと思う。中学生活でも、技術系にとても優れて五を取っていて |
も、他の主要五教科が一では、行きたい高校にもいけないと思う。けれども、 |
すべて同じくらいの知識で、得意も不得意もなく、みんな同じならば、世の中 |
楽しくないし、生きていてもつまらないと思う。長所があるからこそ、自分に |
自信が持てると私は思う。『勝負に勝つためには、苦手を無くす事よりも、得 |
意技を持つ事である』と言う言葉があるように、得意技があるからこそ希望が |
持てるのではないか。 |