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科学
アジサイの広場
哲也くさ中2
 ある研究者がマツノキハバチというハバチに興味をもった。摂氏二十五度と
十六度で飼育を行ったが、どちらの幼虫も死んでしまった。そして三年目の飼
育を行おうとしていたある日、ふと思いついたのが、高温と低音とを必要とし
ているのではないかということだった。予想は的中したのだが、発表する段階
になってある配慮が必要となった。それは、「ふと思いついた…」とは絶対に
言えないということだったが、これを、「論理的」な説明によって発表した。
このように、科学も技術も普通思われているのとは異なって、ずっと人間的な
ものだ。
 
 今、私たちが使っている特に理科、数学の教科書、資料集などすべてが、昔
から言い伝えられていたのではないのだろうかと思ってしまうような、論理的
に解明された、事実だけの説明が載っている。しかし、偉大な発明、発見のほ
とんどは偶然見つけられたものらしい。偉大なるニュートンの万有引力の発見
も、X線の発見も、どれも偶然見つけられたものばかりのようだ。科学も技術
も、人間的なものなのである。また、「思いつき」、「勘」、結果という外側
だけでなく、試行錯誤の連続の内側ということが大切ではないだろうか。
 
 三学期の数学の期末テストには図形の作図が半分くらい出た。私は今回の期
末テストはどの教科も捨てたのであまり勉強をしなかった。特に割合的に半分
を占めていた数学の図形に関しては全くといっていいほど何もやっていなかっ
た。が、テストでは図形で分からなかった問題のうちの一、二問を、適当にや
ったらあっているだろう、と思って解いていた問題がやっていくうちに本当に
出来てしまったという奇跡が起こった。しかしテストの結果はと言うと…。ま
た、私が奇跡的に解いてしまった問題を分からないと言っていた人に自慢気に
、あたかも論理的に解いたかのように教えたのも印象に残っている。思いつき
に思いついてくれた??自分に感謝したい。
 
 地図から大陸の動きをよみとった、ウェゲナーはある日ぼんやりと世界地図
を見ていたらしい。南アメリカは耳のない象のようだなと思いながら一般的に
世界地図を見ていたウェゲナーはあることにハッと気付いた。それは、アフリ
カの西のくぼみと、南アメリカの形が似ているということだ。この「思いつき
」とウェゲナーの努力により「大陸移動説」は正しく評価されるようになった
 
 確かに理科、数学などの教科書にこれらの「思いつき」や試行錯誤の連続の
内側の説明などをしていると、教科書が何千ページあっても足りないだろう。
また、論理的に説明されたというものが教科書のよさなのではないだろうか。
しかし、昔の人の努力により発見された内側、「思いつき」が大切だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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