| 科学には |
| ウグイス | の | 滝 | の広場 |
| 優丞 | / | えぬ | 中3 |
| 科学には、表と裏があると思う。例えば、ある行動をしていて、たまたまあ |
| ることを発見して、学会でそれを、発表する時に、「そこでふと思いつきまし |
| て」とは絶対言えない。たぶん誰でも、「そこである結果をもとにこのような仮 |
| 説を立てたら、このような結果が出ましたというだろう。このようにふと思い |
| ついた事には一言も触れずに、「理論的」推理を展開する形をとって、この研究 |
| は、「科学的」な体面を保つ事になる。これが今までの科学と科学教育の落とし |
| 穴だ。科学も初めから完成 |
| していたわけではなくもっと人間的なものであるということだ。 |
| 今の教科書や参考書には、まるで初めからわかっていたかの様に、理路整然 |
| と書いてある。しかし実際は、ただの思い付きだったのかもしれない。たとえ |
| ば、ペニシリンを発見した、アレクサンダー・フレミングは、偶然シャーレの |
| 中に入っていた、細菌が、かびに解けてしまっているのを発見して薬を発明し |
| たらしいし、大陸移動説を考えた、アルフレッド・ウエゲナーも大西洋の地図を見て |
| いて偶然発見したようだ。 |
| この様に考えると科学は、ただの偶然の重なり合いの様に思えるが、そうで |
| はない。例えば、ダイナマイトを、発明したアルフレットノーベルは、なんど |
| もなんども、試行錯誤を繰り返して、やっとダイナマイトを発明したのである |
| 。この様に科学は、何度も何度も繰り返し努力してやっと答えが出る事もある |
| 。 |
| 偶然発見されたにしろ、何度も何度も努力したにしろ、今の本には、まるで |
| はじめから、分かっていたかのように書かれている。しかし初めに言ったよう |
| に、科学には表もうらもありその発見の裏に偶然の発見や、とてつもない努力 |
| があることをかんがえておくべきである。 |