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未来を見つめる目を・・
アジサイの広場
りさあいす中3
 島国などの写真には、何千年と生きている木などがモデルにされている。そ
の写真からは何千年と生きてきた命の重み、はかなさがにじみでている。その
ような立派な木で作られた家具は、やはりそれだけの値打ちはある。安物の木
で作られた家具とは比べものにならない。それは、使用できる期間が違うとい
うことにプラスして本物の人間をを育てることができるかどうかということも
関わってくる。本物の木を使い、本物の作り方をした家具は、本物の人間を育
てるようになるのだ。また、木はまわりの環境を良化することはあっても、悪
化させることは全くといってないのである。
 
 4年ほど前、私は家族や、従兄弟、祖父と屋久島に旅行に行ったことがある
。屋久島はとても小さな島だが、横浜では見ることの出来ない、7000年も生き
続けた立派な屋久杉を見ることが出来た。その木は、他の木とは違い、たいそ
う趣があったことを小学生だった私に感じさせてくれた。そして、その木から
命の大切さを学び取った。しかし、命の大切ささを学ぶために、いちいち屋久
島まで行くのは合理的ではない。一番身近なものでこの事を学べるものは、や
はり、立派な木で作られた家具なのだろう。
 
 しかし、この立派な木を作り出すのは、長い年月を必要とする。ちょっと大
きくなったからといって、すぐに刈り取らず人間が辛抱することが、大切にな
ってくる。果たして、そんなことが人間にできるのだろうか。
 
 辛抱すると、後に良い事があるという例は、「サルカニ合戦」で紹介されて
いる。今が良ければどうでも良いという考えを持っていたサルは、柿の種とお
にぎりを交換した。しかし、カニは辛抱強く柿を育てたので、立派な木に、た
くさんの柿を実らせることができた。辛抱する事は、とても重要なことなので
ある。
 
 したがって、現実を見て生活する、すなわち、今を重視して生活する事も大
事だが、長期的な目で生活する事もとても重要なのだ。「上天気の日に、嵐の
事など考えてもみないのは、人間共通の弱点でもある。」というように、今の
事だけを考えているだけではだめなのである、
 
 島国の写真のモデルにされている木から感じられる命の重み、はかなさは、
人間が辛抱してきたからこそ感じる事の出来る、立派なものなのである。昔の
人が、このように辛抱してくれたからこそ、現代の人たちが命の大切さを学べ
たのだから、現代の人も辛抱して、未来の人にも、このようなすばらしい感情
を与えられるようになるべきである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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