百年以上家具を |
イチゴ | の | 滝 | の広場 |
ひまわり | / | あなつ | 中3 |
今、私たちの身の回りには、安っぽい工業製品であふれている。そのため若 |
者の興味が安っぽく薄っぺらなものばかりに集中している。それにそのような |
ものは、十年も使いつずけたあとは、ほとんどの場合鉄くずの価値でしかない |
。しかしオーク・ビレッジの家具は十年たってもまず価値が下がるということ |
がない。むしろ十年ぐらい使い込んだ方が味わいはますます深まる。このよう |
な無垢の天然木でできている家具というのは単に迫力があるだけでなく自然素 |
材特有の温かさと柔らかさで、私たちを受け入れ、ほんの少しずつだが私たち |
の意識をかえていってくれるのだ。 |
私の家には、百年以上使ったというような家具はない。あればいいなあと思 |
ったこともない。そういえば私の祖母の家にはそのような家具があるような気 |
がする。こげ茶色の古そうなテーブルなどがある。それは、祖母の家が落ち着 |
くという理由の一つでもあるかもしれない。最近は人工的な、シンプルな家具 |
がはやっているような気がする。私ははっきりいってその方が好きだ。その方 |
が軽い感じがするし、なによりもかっこいいしかわいい。もし私の家が祖母の |
うちのように古い家具がたくさんあったらすこしいやだ。重たい感じがするし |
、暗い感じがするからだ。 |
しかし、こんな事よりも大切なことがあるのだと思う。古い家具の方は、温 |
かい。なにかもやもやとしたオレンジ色のオーラーがでているようだ。それは |
やはり百年の間ゆっくりじっくり育った木で出来ているからだと思う。逆にシ |
ンプルな家具は冷たい。きびきびしている。同じように気持ちもきびきびして |
、現代人のように気持ちに余裕がなくなる。 |
お互い欠点はあるが、それは年齢によっても異なると思う。あまり格好ばか |
りにこだわって心に余裕を失ってはいけない。そこのところは自分で良く考え |
コントロールしなければいけないのだ。 |
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