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いつから世の中が
エンジュの広場
馬のしっぽはり中3
 矛盾には良いものと悪いものがある。両者が互いに相殺しあう矛盾は悪い矛
盾である。私たちは矛盾が不毛だと知れると論理性へ走る。論理なるものが塩
の入らぬしるこの様に間の抜けた物であることを私たちは直感的に感じている
 
 私が中二の時の数学の先生は、授業を教科書に沿って進める先生だった。教
科書に載っていないことはやらなかった。教科書に載っている説明をして、教
科書に載っている問題をやって授業は終わっていった。つまり一筋に論理の糸
がつながっていて戦々恐々としてこの一筋の糸を純粋で美しく保つやり方をし
ていた。
 
 過去に戻って私が中一の時の担任の先生は、結構な年の男の先生だった(と
いっても巷のおじさんぐらいの年だけど)。一見変な先生だけど真面目な先生
だ。この先生は世界地理の先生だ。授業をしてくれる時、堅ッ苦しい文句をな
らべてきちきち教えるのではなくて、ビデオや例えを使って解りやすく教えて
くれた。個人面談をした時、人と変わった考え方を持っていて話していてかな
り新鮮だった。だから面白いと思ったし、いいなぁと思った。かすかな平面的
連続を敏感にかぎつけてそれを嫌った人だ。人間性の中に面白味がある人だ。
だから、生徒の間でも人気があって、校内アンケート『好きな先生ランキング
』でも堂々のトップのなったりするのだろう。
 
 在り来たりな言葉を並べるよりも、矛盾ばっかり重ねるよりも、在り来たり
な言葉を並べながらも、新鮮で面白味のある人や事が好かれるようになってい
る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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