先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
「間」をとるという事
エンジュの広場
惇平あはえ中2
 話し上手の人は意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」を取り入れ
ている。それに対してしゃべるのが上手くない人は「間」をとることに気が回ら
なかったり、「間」の必要を感じていない場合が多い。ただ、話しが上手くない
人の困るとこは、相手との間の沈黙に耐えがたくて、「サーヴィス」の気持ちか
ら何とかオサべりをしたつもりが、いつのまにか自己弁護や自己顕示、果ては
自己陶酔になりかねない事だ。そうしたら、いかなる名言や名文句も、ただ同
類の物を重ねただけでは効果も落ち、文章の力みも、弱みに転じてしまう。
 
 優秀なマラソン選手の事を考えてみよう。この選手は最初から思い切り飛ば
したりなんかはせず、途中までは同じペースで走り、最後の方でスパートをか
けている。こんなにマラソンの勝負は簡単で単純ないとは思うが、話しの上手
い人と同じように「間」を上手くいれている事は確かだ。それによって自分より
足の速い人に勝てるかもしれないからだ。僕も学校のマラソン大会で長い距離
を走る事はあったが、「間」をうまく入れずに最初から思い切り走ったため、最
後のほうにはスパートを〈スカ-ト・スマート・すらっと茶……(笑)?〉かけ
る事さえができなかった事があった。
 
 また、人と話す時の事を考えてみれば、「多すぎる休息は、少なすぎる休息
と同じように疲れさせる」というように、僕はいつもべらべら長ったらしく話
していてこっちが一言も言えなくなるような話し方をしたり、逆になにも話さ
ずにすぐ話しが途切れてしまうような人ととは話しをしたいとは思わない。
 
 このような事を考えてみると「間」をとるという事は、勝負ごとに勝つ事に
限らず、人との関係をも築きあげる事になるから、すごく大切な事だと思った
。だから僕はこれからいつも「間」を意識しようと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ホームページ