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拓馬 | / | ねき | 中2 |
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話し上手の人がいる。が、その人をおしゃべりとは呼ばない。その違いは、 |
「間」の取り方にある。 |
つまり詰まった話を聞いていると聞いているほうも苦しくなり、終わった時 |
には、さて、何を聞いたのかということにもなりかねない。 |
余韻とか余情、ふくみ、それらはすべて、「間」のいかし方にかかわってい |
るように思われる。思わせぶりな「間」は、いい余韻にも余情にもならないだ |
ろう。とすると、自然に「間」を必要とするのは、必要とするだけの実質をそ |
なえているもの、ということになるのである。 |
それは、本などの文章でも同じ事が言える。どこまでも限りなく字がぎっし |
りと詰まっている本と、ちょこちょこ解説の絵や、意味のないページなどのあ |
る本どちらが読みやすいだろうか。いろんな人がいると思うが、少なくとも私 |
は、後者の方が良い。なんせ、前者は安らぐひまがない。しかも、2,3回読ん |
だぐらいでは、読んでいるうちに、前にのべていた意見を忘れてしまったりと |
、かなりエネルギーを消費する。しかし後者は、一休み的に文字ばかり追わな |
くてもすむし、読んでいる最中に前の内容を忘れても、絵などがあれば、すぐ |
に思い出す。だから、読みやすく、絵によって印象も深くなる。 |
また、一点に集中する、というのも重要である。全てに力を入れていては、 |
肝心な所で「スタミナ切れ」ということになりかねない。だから、他の所であ |
る程度力を抜いて、「ここぞ!!」というときに力を発揮するやり方が良い。例 |
えば、スポーツでよく聞く「エース」と呼ばれる人たちは、勝負どころを的確 |
に判断し、そこで最高の活躍をし、チームを勝利へ導く。このような人々は、 |
一点に「集中する力」と、勝負どころを見極める「判断力」に闌けている。だ |
からエースは、「エースの差はチーム力の差」とも言われるのだ。他にも絵を |
描くときの技法の一つ、「アクセント」も同じ様な感じである。 |
かといって、「意味がない所がほとんどで、肝心な所はどこえやら」現象や |
、「力を抜きすぎて、『ここぞ!!』というときが来ないまま終わった」現象は |
だめである。これでは、あまりに意味が無さ過ぎる。「過ぎたるは及ばざるが |
ごとし」と言うように、何事もやりすぎは、やらなすぎと変わらないというこ |
とだ。 |
「長すぎる休憩は、短すぎる休憩と同じぐらい疲れさせる。」という言葉を |
ご存知だろうか。人間には何事にも「ボーダーライン」をもっていて、それを |
超えても届かなくても×なのである。しかし、全てを完璧にすることは難しい |
。だから、ひとつのことに重点を置いたり、それによって他のものを少々怠っ |
ていたりするのである。つまり人は、得意なものをひとつ作れば良いのである |
。だから人は、今日のような社会を築いてきたのである。 |
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