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積み重ねる時間の大切さ
アジサイの広場
吉見こと大3
 世の中には『流れる時間』と『積み重ねる時間』の二つがある。『流れる時
間』は仕事や勉強など何もしていなくても上から強制的に割当てられてしまう
時間だ。『積み重ねる時間』は上から強制的に割当てられる時間ではなく自分
から手に入れようとする時間だ。例えば『釣り』『パチンコ』『読書』が『積
み重ねる時間』である。人は『流れる時間』の中で自分の心身を削り『積み重
ねる時間』で、その削られた心身を取り戻すのである。
 
 私は深夜ラジオを聞くのが趣味である。大抵、面白くはないが『毒にも薬に
もならない』話を聞くことは私の日常にとって『どうでもよい時間』であり、
その時間の中でのみ煩雑な日常から開放されることができる。『どうでもよい
時間』は『積み重ねる時間』である。どんな人でも『積み重ねる時間』を所有
しており、そのおかげで『流れる時間』に耐えることができる。
 
 この前、日本橋に行った時のことである。オフィス街をフラフラ歩いている
と、あちらこちらにゲームセンターがあった。不思議に思って中を覗いてみる
と背広を着たサラリーマンが一生懸命にゲームをやっていた。これも『積み重
ねる時間』である。ゲームも立派なサラリーマンの働く原動力になっているの
だ。ただし度を越えてしまえば問題だが。
 
 『流れる時間』と『積み重ねる時間』。この、どちらかに傾斜するのではな
くバランスが問題である。『流れる時間』に傾斜してしまえば『つまらない人
間』になり『積み重なねる時間』に傾斜してしまえば『放蕩息子』になってし
まう。『積み重ねる時間』でエネルギーを貯え『流れる時間』で、そのエネル
ギーを爆発させる。これが、これからのビジネスマンに求められる生き方だろ
う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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