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文章を読んでいて
アジサイの広場
馬のしっぽはり中3
 自分にあった速度で適当に脱線しながら気軽に本を読んだ時、人はもっとも
創造的でありうる。なるべく脱線を大切にして、自分の考えをたしかめながら
進むことが大切だ。大きな木の下には草も育たない、という。すぐれた本も大
木のような所がある。これはすぐれた指導者にもいいうる。すぐれた影響力を
持っている点にのみ着目していると、そのために個性を失った人間が育つ危険
を見落しがちになる。心ある門弟はあえて門外に立つ勇気がいる。そう思って
もでも、なかなかそんな勇気が出ないのが私の現状である。
 
 前期の家庭科の被服の授業で私たちの学年はスカートの中で作るのがもっと
も簡単らしいギャザースカートというのを作った。型紙からちゃんとわら半紙
でつくたのだ。私の場合こういうふうに物を作る時というのは、必ずどこかし
らで作る工程の一部を見落としてしまうことがある。スカートを作った時、私
は切らなきゃいけない所があったのにそこを切るのを忘れてそのまま縫ってし
まった。後から気がついて「やりなおしだ」と思って縫った所をとろうとした
時、良く考えたらどうせ外からは見えないからやってもやらなくても同じだと
気がついて、そのままにして先生に見せたけど何にも言われなかった。まつり
縫いをしなくてはいけない所で縫い方を忘れてしまったためにまつり縫いもど
きで縫って提出したけれどそれについても何にも言われなかった。見せる時か
なりどきどきしたけれど、「はい、いいですよ」と言われた時、細かい所だか
ら分からないものなんだな、と思った。本に沿った作り方ではなくて、脱線し
た方法で作っても別に特別な誤りとか変化はなかった。
 
 リンカーンは、学校にいくことができず家の手伝いや、お店で働きながらの
毎日を送っていた。そんな中で彼は働いていたお店にあったワシントンの本を
見てワシントンのような立派な大統領になりたいと思った。彼は貧しい中でも
その夢を捨てず、法律についてを独学で学び下院議員になりいろんな人からの
支持が多かったために大統領となった。そのうえ、世界にも偉人として名を残
している。
 
 確かにすぐれた人になるためにはすぐれた指導者につくことが一番の近道か
もしれない。それは、いろいろ試したりして遠回りしなくても大丈夫だからで
ある。しかし、すぐれた指導者につくと、その指導者と全く同じ考え方・同じ
意見を持った人になってしまう。つまり個性を失った人間になってしまう。そ
れに、その人だって自分と同じ人間ですぐれた所があるならば、劣っていると
ころだってあるはずだ。そうすると、悪い所までその人から吸収してしまうこ
とになる。『ことごとく書物を信ずれば、書物を読まないことと同じである』
という名言があるように、自分の考えをしっかりと持ち、自分なりにいろんな
知識を吸収していくことが大切だと思うし、それは少しでも勇気を出せばでき
ることだと思うから、私はそんな風にして毎日を過したいと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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