| ごめんなさい |
| ウグイス | の | 泉 | の広場 |
| 亜耶 | / | ちて | 小5 |
| 「忘れました。」ということばを言うとき、知らないあいだに、わたしたち |
| の声は小さくなったり、不明確になったりしやすい。自分のここがまちがって |
| いたとか、この点がたりなかったのだとか、自分からはっきりみとめてそれを |
| 否定することであり、そうすることで、わたしたちは明るくなり、つよくなる |
| 。自分の欠点をみとめたり、みとめられたりすることは、本能的にさけようと |
| するのである。こういう類の言いにくいことばをほんとうに征服することがで |
| きたとき、人間としての真実が開けてくる。 |
| わたしは、学校では忘れ物などをしたら、怒られるとみんなが見ていてはず |
| かしいし、自分が悪いとわかっているから、すぐ「ごめんなさい。」というけ |
| れど、家でピアノなどをしていて、間違っているのに気付かないで先にいって |
| しまった時はすなおに「ごめんなさい。」と言いません。それは、お母さんが |
| すぐ「これはこうじゃない。」と言うから、わざとじゃないと思うからです。 |
| わたしは、人間としての真実があらわれるとき、ことばのひびきもすがたも |
| すっきりしてくることが分かった。 |