無理しちゃダメ!! |
アジサイ | の | 滝 | の広場 |
りさ | / | あいす | 中3 |
眠気と戦いながらシャーペンを握り締め、教科書をにらみつけている。道路 |
を走る車の音もしだいに聞こえなくなってきた。「明日も学校だからもう寝な |
きゃ・・」テスト前になるとこのような状況になる人が多くなるのではないだ |
ろうか。私は夜遅くまで起きていられないたちなので、テスト前でも12時まで |
には必ず寝ているが。私からみれば、真夜中の3,4時まで勉強した人=無理 |
した人といえる。無理をしたというと、努力したんだな、と思えるが努力した |
ということが必ずしも良いこととは限らない。かえって悪いことともいえる。 |
無理をすることにより、一時的な自己満足はできるかもしれない。しかし、ス |
トレスがたまり人間らしく生きることが不可能になってくる。この、人間にと |
って不自然な生き方をこれからも続けていいのだろうか。 |
あるがままに生きている生物としてあげられるのは植物または人間以外の動 |
物であろう。植物はとくに無理もせず、毎年毎年花を咲かせては枯れていく。 |
動物も勉強したり体操などはしない。大自然の中をあるがままに生きているだ |
けだ。しかし、人間は頭が発達しているがゆえに、努力をし、たくさんのこと |
を学ぼうとする。それが悪いと全部否定することはできない。なぜなら、私た |
ちが今平和な毎日を送っているのは、人間の知能が考え出した製品によるもの |
だからだ。しかし、目標をたて計画し実行することが必ずしも大切とはいえな |
い。その目標、計画が体に負担をあたえる場合が多いからだ。 |
現在の社会は学歴社会がゆえ、若者に無理をさせる場面が多い。たとえ会社 |
に入っておちついたとしても、残業などで無理をする場面が多い。このような |
社会になったため、最近日本では過労死が多くなってきている。では、なぜ日 |
本人はここまでがんばるのだろうか。それは、ものの考え方が他国と違うから |
だと考えられる。ヨーロッパの国々では、家族との時間を大切にするという風 |
習があるため、会社から帰宅する時間も早く、休日は家族と出かけることが多 |
い。仕事に対して無理をすることを嫌い、もっと楽しいことにエネルギーを使 |
いたいという考えを持っている。この考え方は人間にとって非常に大切なこと |
だ。一生は一度だけ。誰もがその一生を楽しく過ごそうと思う。しかし、実際 |
日本人は楽しさより仕事の辛さをあえて選んでいるように思われる。本人の願 |
いではない。環境がそうさせているのだ。自分の欲求のままに、素直に生きて |
いくことが、今の日本人に望むことだ。 |
確かに、努力をし、たくさんの経験をつむことも人生のなかで大きな役割を |
果たすことは確かだ。しかし、いやいややるのでは意味がない。楽しい人生も |
つまらないものになってしまう。それなら、無理することなく自分の欲求のま |
ま楽しく生きたほうが、後悔はすくないだろう。まず、日本の学歴中心の考え |
を変え、ヨーロッパのような考え方に変化させることが必要だと、私は思う。 |
テスト前、眠気と戦いながら教科書をにらむことも悪くはないが、無理ばかり |
せず、自分の気持ちに素直に生きていくことも必要なのだ。 |