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「桃太郎」
オナガの広場
GTO−Z2あとべ小6
       「桃太郎」
 
 誰もがよく知っているお伽噺「桃太郎」は、「ある日おじいさんは山へ芝刈に
、おばあさんは川へ洗濯に行きました」という語りだしから始まっている。こ
うした人間の身近にあって生活のさまざまな面で利用されるような森林を、日
本人は里山と呼んできた。鎮守の森は村人の信仰の場であると同時に、里山の
なかに巧みに織り込まれた、今でいえば保存林にあたる聖域でもあった。
 
 日本人で桃太郎を知らない人はいないと思う。(赤ちゃんを除いて)なぜ、
知らない人はいないか………………。それは波乱に富んだ冒険談の幕開けをか
つての日本人にとって、もっともありふれた日常生活の一場面においた、その
巧みな語りだしにあるのだ。どんな「桃太郎」でも語りだしはこれだと思う。絶
対に。
 
 山へ芝刈にいけて川へ洗濯にいけるような大自然の中で暮らしていて、桃か
ら人間が出てくること自体がもう現実からはるかにはなれていっている。でも
大自然の中で暮らしているというのは僕はいいなぁと思う。だから日本人は、
昔から大自然のなかで暮らしてきたんだなぁと思った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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