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昔話。
アジサイの広場
ひまわりあなつ中3
 昔話は現代に生きるわれわれに対しても重いがけぬ示唆を与えてくれる。「
貧乏神」を見てみる。貧乏神の老人に福の神が通るから捕まえろと教えられる
が、たくましい馬が通るから捕まえられない。二回も失敗して最後に弱そうな
のがきたので飛びつくと、それは貧乏神で元どおりになってしまった。これは
、「物事をやるときには思い切りが必要だ」ということを示しているともいえ
るが少しユーモアもあり、どうせ貧乏でもいいさといった諦観さえ感じる。こ
のように昔話は我々の生き方と直接つながっているのである。
 
 小さいころ、良く私は朝やっていた「日本昔話」という番組をみていた。あ
の頃はあまり何も考えずに見ていたが、頭から離れないストーリーがある。か
なり内容は濃かった。あるおばあさんが地獄に行くか天国に行くか閻魔様の前
で判定している場面からである。閻魔様はうそつきで意地悪なおばあさんを地
獄に落とす事にした。しかし落とされてからもおばあさんは納得がいかなかっ
た。自分はある日見知らぬ旅人ににんじんをあげた。これはやさしいことでは
ないだろうか。こんな私が地獄なんておかしい。そして閻魔様にこれを言った
。すると閻魔様は天国に行くことを許した。天国にはおばあさんが旅人にあげ
たにんじんにぶらさがっていくことになった。おばあさんは嬉しかった。人参
にぶらさがった。すると他の地獄に落ちた人もそれにぶら下がろうとした。し
かしおばあさんはそんなに人がぶらさがったら人参が砕けてしまうと思い、他
に人を振りほどこうとした。そのうちに、おばあさんもその他の人も落ちてし
まって、人参だけがあがっていってしまう。私はこれを見て何か強く感じたの
だろう。はっきりと覚えている。この話からは、本当にやさしいとはどんなこ
となのか、を考えさせられた。誰でも自分が大切であるから自分を守りたいと
思う。しかしそうではなくて周りのひとのことも同じように考えるのである。
とても難しいと思った。
 
 昔話は楽しいストーリーから学べることがある。頭から離れない。悪い奴は
それなりに必ず罰を受けるということも当然のよう頭に住みついている。良い
ことと悪いことの区別がはっきりしてることやかなりストレートなところが私
たちに強い印象をあたえる理由だと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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