手書きか機械か・・・? |
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手紙というものは、そうやさしいものではない。どこがかというと、宛名が |
あるからだ。宛名の無い手紙もあるが、年賀状が良い例だ。年賀状には、機械 |
で書いてあるものや、手書きのものなどがあるが、機械で書いているのは、宛 |
名が無いのである。商用文でも、客筋に当てたものだけでなく、商店から商店 |
ものにも、それなりの著者の宛名もあるべきだと思う。 |
僕も、去年年賀状をもらったとき、女の子の友達が、すべてを手書きで、ウ |
サギの絵までが上手に書かれていた。機会(パソコン)でやったような所は、ひ |
とつもない。すべてが手書きで書いてあるということは、とても良い事のよう |
に思える。最近は、スタンプなども増え、その横に、 |
「あけましておめでとう」 |
とか、 |
「今年もよろしく」 |
と、書いてあるだけのものがとても目立つ。それだけならまだ許せるが、す |
べてが機械で書いてあるのは、なんだか嫌だ。写真で、ウサギ年にちなんで、 |
ペットのウサギを印刷していたのがあって、妹は喜んでいたが、僕はそういう |
のがあまり好きではない。きれいなんだけれど、暖かみが伝わってこないから |
だ。反対に、すべてを手作業でやってあるものは、とてもあたたかみがあって |
いい。手作業主義の僕だが、年賀状が少しめん度くさくなってきた。だから、 |
ステンシルの台紙を、色鉛筆でなぞると、なんだか手書きで絵を描いたように |
見える。これで、手作業だけれど簡単で、しかもきれいに出来るという、一石 |
三鳥の年賀状が出来る。 |
手作業のあたたかみというのは、手紙には限らない。例えば、伝統工芸品の |
美濃和紙のように、手作業のあたたかみが伝わってくるものがあれば、機械で |
大量生産されたもののように、あたたかみが伝わらないものもあるのだ。その |
ほかにも、暖かみのある製品は、身の回りにたくさんあるのではないだろうか |
。 |
「一事が万事」ということわざがあるように、めんどうだと思い機械で年賀 |
状を書いていたら、めんどくさがりやだと思われることが無いとは限らない。 |
(だから僕は手書きでやっている。)手紙というものは、機械で書くか手書き |
にするかによって、あたたかみが全然違うということが解かった。・・・・・・・・・ |
ステンシルの台紙を手に持った僕は、年賀状作りに励むのであった。 |