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ポイ捨て
アジサイの広場
さやかあおべ中3
 今町の外に出て飴の袋とたばこの吸い殻を見つけてきなさいと言われてもそ
う難しい事ではないだろう。そのぐらい日本にはゴミがたくさん落ちているこ
とは事実である。町でなくても電車の中で電車がカーブした時に空缶がころこ
ろと転がってきて邪魔だったという経験もあるだろう。しかしなぜ日本にはそ
んなにポイ捨てが多いのだろうか?それは日本人一人一人が「私一人くらいな
ら」と思っているからだと思う。
 
 どうやったらポイ捨てがすくなくなるのか?まず一つに世間の人達一人一人
がポイ捨てした人を叱るべきである。私もポイ捨てをする大人をよく見掛ける
が、恐いのでやめてしまうし、まして同年代の人に注意なんかしたら「は?な
にこいつ、ホざいてんじゃねーよ。」と言われるだろう。しかし、大人だった
らどうだろう。もちろんやくざのあんちゃんなんかに注意したら殺されてしま
うかもしれないが(?)、普通の大人どうしで注意しあえば少しは反省するだ
ろう。子供(若者)に注意したら、「うるせーな!」と言われるかもしれない
が、その人が大人になって判断力が着いた時、自分が子供のときポイ捨ての注
意をされたなあと思いだしてまた子供達に注意を呼びかけるのではないかと思
う。そしてそういう風にポイ捨ての注意をする事が次の世代へと受け継がれて
行けば、時間はかかるがポイ捨ても少なくなるのではないか。今の世代は「自
分は直接手を下さないけど、注意もしない」という、「他人の事はどうでもい
い」と言う人が多いからポイ捨てが多いのではないか。
 
 昔話の「浦島太郎」で、太郎は子供に虐められいるカメを助けた。その時叱
られて始めて子供達はカメを突付いて遊ぶことはそんなにもいけない事なのか
を知ったと思う。そして知られざる「浦島太郎続編」には大人になった昔の子
供達が出てきて、悪い事を見て見ぬふりをしないで「だめっ!」としかってい
るシーンが出てくる事だろう。
 
 電車がカーブしたときに空缶がころころと転がってきて邪魔だ。そんなこと
は誰だって不快に思うだろう。みんなが不快に思わないですむように、まず大
人が注意してそれを子供が次の世代に受け継いで行けば本当にみんなが心から
嫌な思いをせずにポイ捨てがなくなるのではないか。「真によいことは、新聞
に大きな騒ぎを起こすことなく、小さく始まる。」ということばがあるように
、私たち一人一人が注意しあえば本当に町がきれいになる日が来るのである。