スポーツの勝ち負け |
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FD3S | / | あしあ | 高1 |
現代社会において、スポーツは非常に大きな役割を担っている。その役割と |
はレジャーとしての役割や、体を動かす事によって健康を維持する役割などで |
ある。このようなことから多くの人が好んでスポーツをする。私も学校の部活 |
動でバレーボールをやっている。 |
しかし多くの人がスポーツをするようになった今、ある問題が非常に大きな |
問題として浮かび上がっている。それはスポーツの勝ち負けの問題である。つ |
まり勝ち負けにこだわることに楽しみを見出すかスポーツをする事自体に楽し |
みを見出すかという問題であるが、現代では前者の傾向が強いように思える。 |
しかし私は後者の方が良いと思う。なぜなら勝ち負けばかりにこだわってい |
てはその影にある「練習」がただ勝つためだけに苦しいものになってしまい、 |
純粋にそのスポーツを楽しめなくなってしまったり、最悪の場合それを嫌いに |
なってしまうこともある。 |
ではどうすれば何についても競争したがる世の中でスポーツをする事自体に |
楽しみを見出せるのだろうか。その方法は二つある。 |
第一の方法として、自分は楽しむためにスポーツをしているということを忘 |
れない事だ。そうすれば勝ち負けだけのためにスポーツをするという事はなく |
なるであろう。なぜなら勝つ以外に楽しむという目標ができるからだ。例えば |
前にも書いた通り私はバレーボール部に所属しているが、実は人数が足りなく |
て試合に出られない。それでも私や他の部員が楽しくバレーボールを続けてい |
るのは、勝つためにバレーボールをしているのではないからである。私の部は |
楽しむために苦しい練習をする。試合が終わったあとも勝ち負けにこだわらず |
むしろ悔いが残らなかったかを気にする。私達にとって本当に「良かった」と |
思えるのは弱い相手に勝ったときでなく強い相手に悔いの残らない試合をして |
まけたときであるようにおもえる。 |
第二の方法として、試合の認識を変えるべきだ。人々は試合をただ単に勝敗 |
を決める手段と捉えがちだが、それを自分達のやってきた練習の成果を試すた |
めの物として捉えるべきである。そうすればただ単に勝ち負けにこだわらず、 |
負けても「ここが悪かったからまた練習していこう」とか「ここはよくできた |
」など練習に役立つし、楽しみも増える。 |
確かに勝ち負けにこだわることも必要だ。実際にプロ野球など勝ち負けを気 |
にしないとつまらないスポーツもある。しかし勝ち負けを気にするあまり、サ |
ッカーのワールドカップで自殺点をしてしまった選手を殺してしまう人まで現 |
れるようではいけない。スポーツの真の楽しみは、勝つことではなくそれをす |
ること自体にある。私も試合はないが、楽しくバレーボールを続けていこうと |
思う。 |