「フランダースの犬」は |
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小原 | / | おき | 高3 |
「フランダースの犬」は |
小原 正之 |
最近のアニメはアンパンマンのような正義の味方が悪者をやっつけるという |
ワンパターンのものが多い。どうすれば争わずに済むのか、問題を根っこから |
考えようとする場面が少なく、人と人がじっくり向き合い、どうすれば問題が |
解決するのか考えるシーンが出てこないのである。そのために、幼い子供たち |
に、けんかは暴力で解決するものだとインプットしてしまう。となると、日本 |
では、誰かがひどい目に合っていて、正義の味方がいないとなればどうすれば |
いいのだろう。 |
私は、小さい頃様々なアニメ番組を見たことがあるが、大抵のものは、悪者 |
を説得して悪事を止めさせようとするのではなく、力で何とかしようとするも |
のばかりであった。これでは、小さい子供は悪いやつは永遠に悪いことばかり |
をして、力で押さえようとする以外に解決する方法はないと思い込んでしまう |
のである。だから、もめ事はけんかでけりをつけるものではなくて、お互いに |
その原因となったものを考えることが大切だというアニメを子供に見せる必要 |
があろう。 |
今の子供は、アニメなどのテレビ番組をよく見ているが絵本などの本もよく |
読んでいるようである。一ヶ月に読んだ本の数は、小学生高学年が5.6冊、中 |
学生1.9冊、高校生1.3冊と幼いときほど本をたくさん読んで、その影響が個々 |
の幼少期の行動や性格に反映してきているようで、小さい頃に見るものにいか |
に左右されやすいかがよくわかるであろう。 |
確かに、問題を解決するのに多少なりの力も必要とされることはある。しか |
し、近頃の傾向から見るとキレル子供が増えていて、とても冷静に話し合って |
和解するというようなことは難しく暴力による問題解決が増えていくように思 |
える。だから、暴力だけが解決への糸口と考えるのではなくて、「道は近くて |
も、いかなければ到達しない。」というように、いかに自分でもめ事を解決で |
きるかが大切であると思う。 |