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産業革命以来・・・
アジサイの広場
小山くさ中1
 産業革命以来、機械は人々の生活を豊かにする役目を果たすものだと思われ
てきた。だが今やその行き過ぎがいろいろな面で見直されようとしている。そ
れを補う為の最も有効な方法は生物学的な発想であろう。我々は、これまで鉄
とガラスとコンクリートで囲まれた空間をつくれば、それが時代の先端をいく
文明の象徴だというイメージを持っていた。だが、写真写りが立派なだけでは
どうも落ち着かない。
 
 私も芸術性と工学的な技術を重視して建築するより、人間の生物学的な面を
重視する方がよいと思う。そう思う理由は二つある。
 
 第一に、芸術性と工学的な技術に建設の重点を置くと何週間かたつとだんだ
んストレスがたまってくるという場合が多いからである。第二に、夜になると
人間は原始に戻る。冷たい無機質の材料で囲まれた舞台装置みたいなインテリ
アよりも、木や木綿のような材料囲まれた泥臭さの中に、なにか人間の本質と
いったものがひそんでいることに気がつくのである。つまり、落ち着くという
ことだ。
 
 よくテレビで旅行などのことについて取り上げる場合がある。そして、泊ま
る所はたいてい自然に恵まれている民宿である。これは、本来の人間らしく生
きる為であろう。やはり、建設とは芸術性と工学的な技術を重視すれのではな
く、人間らしく生物学的な面を重視することが大切である。
 
 20代の独身男女の理想の朝食でご飯味噌汁などの和食系は59.0%をしめ
ている。人間らしさを重視するのは建築だけではなく、生活全てではないかな
と思った。
 
 確かに工学的な建設をしないと災害などですぐに倒れてしまうようなボロボ
ロの建物になってしまうだろう。「家の評価ができるのは、建築家ではなくそ
こに住む人である」という言葉があるように、建築とは、芸術性と工学的な技
術に重点を置くのではなく、人間らしく生物学的な面に重点を置くということ
が大切である。