| ひとこと |
| 現在、子供の |
| アジサイ | の | 峰 | の広場 |
| 遠藤 | / | せて | 高2 |
| 専門家たちの考えでは、より多く知る事がより真理に近づく事だと考えられていた。しかし、多く |
| の知識を持つ事によってかえってものを見る時レッテルを貼り、あるがままにそのものを見る事が出来 |
| ないという事が生じるようになった。 |
| 例えば「子供」の問題がある。子供は、いろいろな悩みを抱えて時には不良少年(少女)になってし |
| まう。これらの子供たちに対して専門家たちは、「非行少年」や、「落ちこぼれ」といったレッテルを |
| 貼った目で見てそれで終わりにしてしまう。その結果、その子供たちは逆にもっとぐれてしまい、こん |
| な時、何も知らない素人が体当たりの指導をする事によって心を開く。つまり、専門家のような知識を |
| たくさん詰め込んでいてすぐに決め付けてしまうような人よりも、何も知らない素人の方が心を捕ら |
| えられる。 |
| 去年学校に非行少年たちと、その子供たちを養って教会に住まわせている神父様が講演に来た。神父 |
| 様は「何も持たないでやくざから逃げてきたという少年たちを知識ではなく、体当たりでの指導で心を |
| 開かせる事に成功した。」と語っていた。少年たちは、この神父様によって助けられたのだ。今は見事 |
| に更正をして一生懸命に働いている。 |
| 「人間に最も必要なものは、頭ではなく心である。」 |
| 確かに専門的な知識は無いと困る。今の日本には情熱的な人が少ない気がする。私たちも、悪いも |
| のに対してレッテルを貼らないで体当たりでぶつかっていく生身の人間になる事が、一番必要であり |
| 、一番難しことなのだ。 |