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人間と体力
イチゴの広場
TERUふり小6
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 人間と体力
 
 田中ひろみ
 
 二月中旬、私は熱を出し、風邪をひいてしまった。頭も痛く、とてもしんど
かった。
 
 「はあー、またかぜひいちゃった。でもいっか!」
 
 とうれしく思ってしまった。私は、学校を休めるのが、なによりうれしかっ
たのだ。勉強もしなくてもいいし、宿題もやらなくてもいいのだ。しかし母は
、嫌がっていた。
 
 「だって連絡帳届けなきゃ行けないじゃない。それがめんどくさいのよ。」
 
 「子供の事思うんだったら届けてよ…」
 
 と私は、思っていた。
 
 私が風邪を引き、学校を休んで三日目。母が、
 
 「郵便ポストに手紙が入ってたよ。」
 
 と渡してくれた。その手紙は私の仲のいい友達からだった。その手紙に、
 
 「はやく元気になっていつものひーちゃんスマイルできてね!」
 
 と書いてあった。私はそれを見てとてもうれしくなり、学校に行きたくなっ
た。
 
 「早く学校に行って友達に会って遊びたいな。」
 
 と思わず友達と遊んでいる風景が浮かんできた。
 
 そして父が帰ってきて、
 
 「まだひろみは風邪治ってないのか?まっ、お前は体力無いからな。」
 
 と父の口から「体力」という言葉が出た。確かに私は、体力は無かった。運
動不足のせいもある。「体力」という言葉は、父の口から一日に一回は出てくる
 
 「人間は、結局は体力が一番なんだよな。」
 
 とうるさい。しかし、私は、その時何故か納得してしまった。いつもの私だ
ったら、
 
 「えっそうかな。」
 
 と納得できなかった。しかしその日から父の言っている事が分かった。
 
 何故かというと、うちのクラスにものすごく元気な女の子がいる。明るく、
すごくきれいな目をしている。おまけに全然学校を休まない。ある日、その子
に、
 
 「どうしてそんなに休まないの?」
 
 ときいてみたら、
 
 「えっ、別に。ただ毎日なるべく睡眠時間とか規則ただしい生活を心がけてる
だけだよ。」 
 と答えた。
 
 父が言うように毎日、「ちりも積もれば山となる」の用に少しずつ体力をつけ
ていけばいいのだ。そうすればきっと体力がつき健康になるだろう。そしてあ
まり風邪も引かなくなるだろう。健康は、人間にとってとても大切な事だ。だ
から、これからは、健康を考えながらじょうぶに生きていきたいと思う。