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鳩と人間
アジサイの広場
りさあいす中2
 近くのイトーヨーカドーには、たくさんの鳩がうようよたまっている。その
鳩に喜んで餌をあげている人もいれば、上からふんが落ちてこないかと心配し
ている人もいる。鳩は見た目はかわいいかもしれない。しかし、実際は人間に
とって邪魔なものだとうけとりやすい。カラスも同じだ。ゴミ袋をひっかきま
わす、迷惑な鳥だ。人間と、鳩又はカラスは一緒に生活している。近くにいる
ものだからこそ、あいての悪い面がよく分かるようになってきたのだ。
 
 共に暮らす仲間としてどのようにしたら理解しあえるのだろうか。それは、
どちらかが我慢をするしかないのだ。まず、一つ目は鳩が我慢をする方法であ
る。おそらく、人間はこちらの方を望んでいるにちがいない。ふんを落とされ
たら、石を投げてやりかえす。人間にとっては、すっきりすることだろうが、
鳩にとっては不快なことだ。しかし、鳩がこれにこりてもうふんを落とさなく
なると思えばそれは、大間違いであろう。きっと、鳩はまた、人間の頭にふん
を落としつづけるにちがいない。
 
 もう一つの方法は人間が我慢をするということだ。鳩にふんを落とされても
「動物だからしかたがない」と思える大きな心を人間が持つことができれば、
この問題は簡単に解決することができる。しかし、そう簡単に人間は変われる
のだろうか。
 
 共に暮らしていて問題がおきてしまう例は他にも多々ある。ついこの前のこ
とだが、朝鮮学校の女子生徒の制服チマ、チョゴリの通学時着用が見合わせに
なった。普段、朝鮮人と共に暮らしていなければ、そんな問題はおきなかった
のだろうが、朝鮮人と共に生活していたからこそ、日本人が乱暴してしまった
のだ。人間とは相手と接近しすぎると、悪い結果を起こしやすいのだ。
 
 よって、鳩と人間との話に戻ると、よりよい解決法はあまりないのである。
しいていえば、近すぎず、遠すぎずの関係を保ち、どちらも平和に暮らそうと
すれば、どちらともゆずりあい、遠慮しあう。そんな関係が必要なのだと思う
。これは、鳩と人間だけに限らず、親子関係、友人関係にもいえることだ。特
に友人だと、おもわず相手との距離を縮めてしがいがちだが、友情関係を保と
うとするのなら、一定の距離を保つことが必要なのだ。
 
 近くのイトーヨーカドーにたくさんいる鳩と一定の距離をおくというと分か
り難いが、ゆずりあいながら生活日ができるだけ早くきて欲しいものだ。
 
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