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鶏口のよさと午後のよさ
アジサイの空の広場
風間/こと大2
この時期に電車に乗ると必ずスーツを着た若い男女とすれ違う。彼らは就職活
動の真っ最中なのだろう。普通、就職を考える時、多くの人は有名で不況にも
ビクともしない大企業や親方日の丸の公務員など安全面を重視してしまう。実
際、中小企業、零細企業を希望する人は多くないし今日のような不況下ではな
おさらである。大企業の平社員として、ある程度の安全を保障されて会社の歯
車となるか、中小規模の企業ながらも、やりがいを見つけ自分の力で、その自
他ともに成長していく道をとるか、、。はたしてどちらが良いのだろうか。
 
 大学の先生が私たち生徒に授業中こんな話をした。昔、理系で優秀な二人の
生徒がいて、就職の時、一人は大企業に、もう一人は小さな町工場に就職した
。現在、大企業に就職した方は窓際族となり、小さな町工場に就職した方は、
なんと京セラの専務になったそうだ。つまり小さな町工場が京セラへと成長を
とげたのである。今とは時代が違うかもしれないが中小企業に入社して最大限
に自分の力を発揮して、自分とともに、その企業を成長させていくのも面白い
。
 
 最近、最も大ヒットした映画作品の一つに『タイタニック』がある。絶対に
沈むことのないといわれた、その豪華客船は処女航海の最中に氷山に衝突し海
の喪屑となってしまった。現在、日本でも多くの大企業が、このタイタニック
号と同じ末路をたどろうとしている。年功序列、昇進雇用が崩壊しつつある中
、私たちには安全地帯はもはや存在しないようだ。
 
 安全地帯が存在しないなら、自分の可能性を信じて中小企業に就職し成功す
るよう努力する方が良いのかもしれない。だが安全地帯が存在しないことは私
たちの身の回り全てが危険地帯であることの裏返しである。今の社会、何事に
も危険が付きまとうのは覚悟しなければならない。だが、そんな危険地帯だか
らこそ、安全地帯にはない「可能性」が存在するのも事実である。長嶋監督が
よくメイク・ミラクル(奇跡を自ら作る)というが、その心構えが大切だ。私
も、もうすぐ就職活動である。自分自身どうなるか分からないが、自分で可能
性を広げられるような仕事に出会いたいものだ。