| 鶏よさと牛後のよさ |
| アジサイ | の | 峰 | の広場 |
| 遠藤 | / | せて | 高2 |
| 「鶏口のよさと牛後のよさ」これは、今現在の日本の社会経済に似ている。「 |
| 鶏口」とは、中小企業、或いは世間からもあまり評判の良くない学校のトップ |
| クラスであり、それに対して「牛後」とは、大企業のヒラ、或いは世間からも |
| 評判の良い学校の下の方である。私たちは、どちらかというと、一見「牛後」 |
| の方が当然良いと思ってしまうかもしれない。しかし、いくら大企業の会社に |
| 勤めていても仕事に対する責任感、又は仕事を達成する事の充実感、そして自 |
| 分の意見があまり尊重されないしたっぱの位置にいるよりは、例え誰からも知 |
| られていないような小さな会社で活躍していた方が良いと思う。日本人は、な |
| ぜか「牛後」に入りたいという傾向が多い。 |
| それは、「牛後」の方が経済的にも安定しているような感じがするし、世間 |
| にも良い印象があるからである。 |
| 私たち日本人は、できれば外見が良く、知名度の高い会社や、学校に入る |
| ことを望んでいる。実は、私自身もそんな風に思っている内の一人かもしれな |
| い。それは、前にも述べたようにやはり経験よりも知名度が大切だと考えてし |
| まうからである。私の親もできれば、良い大学に入って欲しいと願っているに |
| 違いない。 |
| 金太郎は、むらで一番力が強いということでみんなに知られていたように |
| 大きな所で誰にも知られていないよりは自分にも自信が持てると思う。 |
| たしかに、「牛後」は、安心して生活を送ることができるし人から良く思わ |
| れがちである。しかし大切なことは、他人の目ではなく自分自身が成長するこ |
| とである。「一寸の光陰軽んずべからず」という言葉があるように、うちの会 |
| 社は大きいと思って油断していると、いつのまにか中小企業などの比較的小さ |
| な会社よりも落ちこぼれていってしまう。 |