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ソーシャルネットワークの魅力 as/1253.html
森川林 2011/05/03 14:34 
修 削


 facebook(フェイスブック)というソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が広がりを見せています。



 facebookには、登録に実名を使うという原則があります。これが実は、プライバシーの安全を保障しています。

 ひとつには、ほかの人も実名なので、自分が相手を確実に友人や知人だと知ることができ、その中でつながりを持ちたい人とだけつながりを持つことができるからです。

 そして、自分のプライバシー設定を何段階にも分けて設定することができるので、自分の名前以外は、友達関係も、趣味も、経歴も、投稿欄も、すべてプライバシーを保つ状態にしておくことができます。

 ただし、逆にあまりプライバシー設定を強固にすると、ほかの人とつながりを持ちにくいということも出てきます。



 このfacebookのような新しいSNSによって、インターネットの役割は大きく変化しようとしています。

 これまでのインターネットは、交流という要素もありましたが、検索や情報発信という要素の方が主に利用されていました。

 検索の精度を保証するものは優れたアルゴリズム(数式)と大きなシェアですから、これまでは、googleやYahoo!がインターネットの代表企業でした。

 「検索のインターネット」に対応して、情報発信する企業や個人は、SEO対策(いかに自分のページがgoogleやYahoo!で上位に表示されるようにするかという対策)に力を入れていました。その結果、検索の上位に来るものは、次第に、本来上位に来るような中身のあるサイトから、資金力と営業力にたけたサイトになっていきました。



 今後のインターネットは、検索から交流へ、ソフトから人間へ、アルゴリズムからクチコミへ移行すると考えられます。しかし、これまでのソーシャル(社会的なつながりの)サービスは、技術的な限界からまだその役割を十分には果たしていませんでした。

 ところが、ここに来て、facebookなどのソーシャルサービスが、「ソフトから人間へ」という役割を担えるようなプラットフォームになってきました。これからのインターネットは、「検索のインターネット」から「交流のインターネット」へと大きく変化していくと思われます。



 メールや掲示板に見られるこれまでのソーシャルサービスと、新しいfacebookなどとの簡単な比較をしてみました。

メール、掲示板facebook
相手の返事や反応に時間がかかるリアルタイムで反応があることが多い
アプリを起動して件名を入れて、と手間がかかるいつでもすぐに操作できる
文字中心のやりとり文字中心だが動画なども簡単に利用できる
屋外で大声で叫ぶ形のコミュニケーション室内で静かに対話する形のコミュニケーション


 日本を代表するソーシャルサービスであるmixiは、相手のページを訪問すると足あとが残るとか、自分が受けたコメントに関しては律儀に返信するような文化があるとか、比較的ウェットな人間関係が特徴でした。一方、facebookは足あとも残らないし、コメントも簡単なものや「いいね!」ボタンで済むなど、比較的ドライな点が特徴になっています。

 匿名で参加できるSNSは、コミュティの参加者の間でやりとりが激しくなって炎上することもありますが、facebookは実名で段階的なプライバシー設定ができるので、そういう可能性はあまりありません。



 facebookに代表される新しいSNSの利用によって、今後、言葉の森の勉強の仕方も大きく変わっていきます。ひとことで言うと、作文の勉強がより容易になるとともに、より充実するだろうということです。なぜかというと、言葉の森の行っている作文の勉強は、ほかの教科の通信教育に比べると、教材を渡しただけでは済まない人間的な工夫が必要だったからです。

 作文の勉強というものは、教材がどれだけ充実していても、教材だけで子供に勉強をさせることはできません。教材だけで勉強できるのは、作文の勉強に入る前段階の国語的な勉強までです。このため、言葉の森の勉強は、活用すれば大きな成果がありますが、実際には使いこなせない場合もあったのです。

 家庭によっては、子供にとっても親にとっても負担が大きく、なかなか力がつかないように見えるというところもあれば、逆に、毎日楽しく勉強できて、ぐんぐん力がついているというところもありました。同じ教材で勉強する同じ学力の子供であっても、大きな差が出てくることがあるのが作文の勉強でした。

 この大きな差を生み出す微妙な人間的な工夫が、新しいソーシャルサービスによって実現できるようになります。ソーシャルサービスを使った新しい通信指導は、従来の通信教育や通学教育ではできなかったきわめて細やかな対応を実現すると思います。



 現在、書店では、facebookに関する本が多数発行されていますが、下記の本がビジュアルでわかりやすいと思います。

「これ1冊で完全理解facebook」(日経BP社2011年3月19日発行)980円
(facebookは変化が速いので、用語など一部変わっているところもあります。例えば、ファンページ→facebookページなど)


 言葉の森ネットワーク(言葉の森facebookページ)
http://www.facebook.com/kotobanomori

上記のページで「いいね!」ボタンを押すと、facebookに登録でき、同時に言葉の森のfacebookに参加できます。(もちろん登録や参加はすべて無料です)



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