ログイン ログアウト 登録
 ソーシャルネットワークの魅力 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1253番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
ソーシャルネットワークの魅力 as/1253.html
森川林 2011/05/03 14:34 


 facebook(フェイスブック)というソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が広がりを見せています。



 facebookには、登録に実名を使うという原則があります。これが実は、プライバシーの安全を保障しています。

 ひとつには、ほかの人も実名なので、自分が相手を確実に友人や知人だと知ることができ、その中でつながりを持ちたい人とだけつながりを持つことができるからです。

 そして、自分のプライバシー設定を何段階にも分けて設定することができるので、自分の名前以外は、友達関係も、趣味も、経歴も、投稿欄も、すべてプライバシーを保つ状態にしておくことができます。

 ただし、逆にあまりプライバシー設定を強固にすると、ほかの人とつながりを持ちにくいということも出てきます。



 このfacebookのような新しいSNSによって、インターネットの役割は大きく変化しようとしています。

 これまでのインターネットは、交流という要素もありましたが、検索や情報発信という要素の方が主に利用されていました。

 検索の精度を保証するものは優れたアルゴリズム(数式)と大きなシェアですから、これまでは、googleやYahoo!がインターネットの代表企業でした。

 「検索のインターネット」に対応して、情報発信する企業や個人は、SEO対策(いかに自分のページがgoogleやYahoo!で上位に表示されるようにするかという対策)に力を入れていました。その結果、検索の上位に来るものは、次第に、本来上位に来るような中身のあるサイトから、資金力と営業力にたけたサイトになっていきました。



 今後のインターネットは、検索から交流へ、ソフトから人間へ、アルゴリズムからクチコミへ移行すると考えられます。しかし、これまでのソーシャル(社会的なつながりの)サービスは、技術的な限界からまだその役割を十分には果たしていませんでした。

 ところが、ここに来て、facebookなどのソーシャルサービスが、「ソフトから人間へ」という役割を担えるようなプラットフォームになってきました。これからのインターネットは、「検索のインターネット」から「交流のインターネット」へと大きく変化していくと思われます。



 メールや掲示板に見られるこれまでのソーシャルサービスと、新しいfacebookなどとの簡単な比較をしてみました。

メール、掲示板facebook
相手の返事や反応に時間がかかるリアルタイムで反応があることが多い
アプリを起動して件名を入れて、と手間がかかるいつでもすぐに操作できる
文字中心のやりとり文字中心だが動画なども簡単に利用できる
屋外で大声で叫ぶ形のコミュニケーション室内で静かに対話する形のコミュニケーション


 日本を代表するソーシャルサービスであるmixiは、相手のページを訪問すると足あとが残るとか、自分が受けたコメントに関しては律儀に返信するような文化があるとか、比較的ウェットな人間関係が特徴でした。一方、facebookは足あとも残らないし、コメントも簡単なものや「いいね!」ボタンで済むなど、比較的ドライな点が特徴になっています。

 匿名で参加できるSNSは、コミュティの参加者の間でやりとりが激しくなって炎上することもありますが、facebookは実名で段階的なプライバシー設定ができるので、そういう可能性はあまりありません。



 facebookに代表される新しいSNSの利用によって、今後、言葉の森の勉強の仕方も大きく変わっていきます。ひとことで言うと、作文の勉強がより容易になるとともに、より充実するだろうということです。なぜかというと、言葉の森の行っている作文の勉強は、ほかの教科の通信教育に比べると、教材を渡しただけでは済まない人間的な工夫が必要だったからです。

 作文の勉強というものは、教材がどれだけ充実していても、教材だけで子供に勉強をさせることはできません。教材だけで勉強できるのは、作文の勉強に入る前段階の国語的な勉強までです。このため、言葉の森の勉強は、活用すれば大きな成果がありますが、実際には使いこなせない場合もあったのです。

 家庭によっては、子供にとっても親にとっても負担が大きく、なかなか力がつかないように見えるというところもあれば、逆に、毎日楽しく勉強できて、ぐんぐん力がついているというところもありました。同じ教材で勉強する同じ学力の子供であっても、大きな差が出てくることがあるのが作文の勉強でした。

 この大きな差を生み出す微妙な人間的な工夫が、新しいソーシャルサービスによって実現できるようになります。ソーシャルサービスを使った新しい通信指導は、従来の通信教育や通学教育ではできなかったきわめて細やかな対応を実現すると思います。



 現在、書店では、facebookに関する本が多数発行されていますが、下記の本がビジュアルでわかりやすいと思います。

「これ1冊で完全理解facebook」(日経BP社2011年3月19日発行)980円
(facebookは変化が速いので、用語など一部変わっているところもあります。例えば、ファンページ→facebookページなど)


 言葉の森ネットワーク(言葉の森facebookページ)
http://www.facebook.com/kotobanomori

上記のページで「いいね!」ボタンを押すと、facebookに登録でき、同時に言葉の森のfacebookに参加できます。(もちろん登録や参加はすべて無料です)



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森サイト(41) 

コメント欄

コメントフォーム
ソーシャルネットワークの魅力 森川林 20110503 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
まみむめ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「まみむめ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森サイト(41) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習