ログイン ログアウト 登録
 森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 3 「子供たちが作文を書いているとき、書いたあと」 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 1482番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 3 「子供たちが作文を書いているとき、書いたあと」 as/1482.html
森川林 2012/03/12 18:53 



 森林プロジェクトで子供たちに作文を教えるときの流れを書いています。
 これまでの記事は、
「森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 1」
https://www.mori7.com/okash/index.php?id=33
「森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 2」
https://www.mori7.com/okash/index.php?id=35



 子供たちが作文を書いているとき、ある程度スペースのある場所でしたら、巡回指導のようなことをします。子供たちが書いている様子を見るために、ときどき先生が机の間を回ります。そして、「きれいな字だね」とか、「長く書いているね」などと短く声をかけて励まします。小さなミスだったら、その場で簡単に直してもかまいません。しかし、基本は褒めて回ることです。この机間巡視は、時間がなければやる必要はありません。



 子供たちが作文を書いたあとの添削や評価はどうしたらいいのでしょうか。評価は、基本的に子供たちが自分で判断してやるようにします。構成の項目ができていれれば「枝」のマーク、題材ができていれば「葉」のマーク、表現ができていれば「花」のマーク、主題ができていれば「実」のマークを子供が自分で書くようにします。

 先生が作文に書く赤ペンは、項目のできているところ、表現や実例や感想がその子らしいところを中心に、◎をつけたり、傍線を引いたりします。誤字や誤表記があれば△をつけて直しておきます。しかし、すぐに直ることを要求しません。子供は何度も同じ間違いをするからです。

 作文に表記のミスがあるのは、読む練習がまだ不足しているからです。読む練習を重ねていけば、何も注意しなくても自然に直ります。又は、一言の注意だけで直ります。しかし、読む力が不足しているうちは、何度同じことを言っても同じ間違いを繰り返します。そのときに、注意だけで直そうとすると、親や先生がだんだん叱るような直し方になるので、子供の方も注意されることに対して負担を感じるようになります。

 勉強は、早く上達させようとするとかえって長続きしません。気長にゆっくり直していくようにすると、いつも穏やかに指導をすることができます。



 評価する項目は、事前に指導した項目の出来具合だけにとどめます。事前に指導したことを、事後に評価するというのが教え方の鉄則です。指導と評価が一致していれば、子供たちは安心して作文を書くことができます。

 よくない例は、次のような指導と評価です。

 例えば、「会話を入れて書こう」とし指導していて、子供が会話を入れて書いた作文を持ってきたとき、「確かに会話は入ったけど、字が汚いねえ」と評価するのは、評価のルール違反です。

 逆に、事前に、「ていねいに書こう」としていて、子供がそれなりにていねいに書いて持っていったとき、「確かに字はていねいになったけど、字数が短いなあ」などと評価するのもルール違反です。

 要するに、事前に指導していないことは評価しないということです。評価する必要があった場合は、それは次回の指導に回して、指導したあとに評価するという形をとるようにします。



※次回は、作文の発表会。



コメント欄

コメントフォーム
森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 3 「子供たちが作文を書いているとき、書いたあと」 森川林 20120312 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
へほまみ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「へほまみ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭で教える作文(55) 森林プロジェクト(50) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン