ログイン ログアウト 登録
 言葉の森を小2から始めて現在高1の生徒の勉強の推移 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1557番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/23
言葉の森を小2から始めて現在高1の生徒の勉強の推移 as/1557.html
森川林 2012/06/06 19:45 



 小学校低学年から長く続けている生徒の作文力の点数の推移を見ていると、点数が上昇する子に共通しているのは、本をよく読んでいることだとわかります。

 作文の勉強は、作文の中で力がつく部分と、作文の外で力がつく部分とがあります。作文の中で力がつくのは、字数やスピードや構成力です。作文の外、主に読書によって力がつくのは、題材力や表現力の部分です。特に、読書によって新しい語彙を覚えた生徒は、多様な語彙を使えるようになるので森リンの点数が自然に上がります。

 しかし、作文力の進歩は、決して一本調子ではありません。本もよく読んで、自習の暗唱音読もしているのに、それがなかなか作文の中に出てこないという時期はだれでもあります。教科の勉強は、勉強したことがすぐに成果として出てきますが、作文の勉強は、読書や自習の蓄積が形として出てくるまでに時間がかかることがあるのです。だから、作文の勉強のこういう特徴を知っておくことも、大事なことなのです。



 Sさんは、小2から言葉の森を始めました。

(4)小2、小3のころは学年平均と同じぐらいの字数を書いていました。字数と作文力の相関は高いので、このころは普通によく書けるという感じだったと思います。

(5)ところが、小3、小4と字数がだんだん減っています。感想文の課題などが入ってきたために書きにくくなったのでしょうが、作文はメンタルなものなので、このころは一時的なスランプがあったのだと思います。勉強をしていてスランプに陥るのは、「何のためにやっているのかわからない」「上達しているという自覚がない」というときです。こういうときは、お父さんやお母さんなどの周囲の人が、その子の作文のいいところを見て励ましてあげるといいと思います。

(6)小5の難しい課題になってから、また学年平均の字数で書けるようになり、小6から字数が急に増えます。小6以上の字数の目標は1200字ですから、小6、中1、中2、中3とほとんどその目標字数をクリアしています。作文を書く力が安定してきたことがわかります。

(7)字数だけ見ていたのでは、小6から中3にかけて、作文の内容にどんな変化があったのかわかりません。森リンの点数を見ると、小6、中1は、学年平均と同じ80点ぐらいです。しかし、中2、中3になると、この森リン点が一挙に88点、90点と上がります。森リン点が80点台後半というのは、密度の濃い文章を書いていることですから、この時期にかなり作文力がついたのだということがわかります。

 ちなみに、森リン90点がどのくらいの実力かというと、大学入試で小論文の試験があった場合、事前にそのジャンルに合わせて書き方の説明を少しすれば、どの大学の入試小論文でも合格圏内に入る文章を書くことができるというレベルです。




同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 言葉の森の特徴(83) 

コメント欄

コメントフォーム
言葉の森を小2から始めて現在高1の生徒の勉強の推移 森川林 20120606 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
しすせそ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「しすせそ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 言葉の森の特徴(83) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習