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 読み書きの土台ができていれば、成績はすぐに上がる 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
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読み書きの土台ができていれば、成績はすぐに上がる as/1558.html
森川林 2012/06/08 22:44 
修 削


 これまでいい作文を書いていた子が、急にあまり面白くない形だけの作文を書くようになることがあります。

 その原因の第一は、多忙です。よくあるのが、塾の勉強を始めたので、その宿題などに時間がとられるようになったというケースです。つまり、次々と知識を吸収しなければならない時間が続くので、子供に余裕がなくなってしまうのです。言葉の森の作文は、項目指導をしていることが特徴ですが、勉強の予定が詰まっている中で作文を書くと、どうしてもその項目の形だけをほどほどに仕上げるということになりがちです。

 そういう子供の場合は、字数も、決められた字数のところまでしか書こうとしません。作文というのは、書きたいことがあれば、字数の目標など考えずにいくらでも書きたくなるものですが、余裕がないので、いつでも目標字数ぎりぎりまでしか書かないようになるのです。

 子犬の遊びや訓練のときの注意点は、飽きるまでやらないということです。ボールを投げて取ってくるという練習でも、子犬は喜んで何度でもやりたがりますが、そこでたっぷり満足するまでやると、次からはもうその遊びに飽きてしまい熱中して取り組むことがなくなります。

 人間でも同じです。食事と同じように、遊びでも勉強でも八分目でやめて余裕を残しておくことが大事です。ところが、親は、遊びの八分目はできるのですが、勉強の八分目はなかなかできません。新しい勉強を始めて、子供がそれなりに興味を持ってやっていると、やりすぎるところまでやらせてしまうことが多いのです。そういうことを繰り返すと、子供は、すべてほどほどにやるようになります。

 では、子供たちはなぜそんなに多忙なのでしょうか。それは、重要なことも重要でないことも、すべて同じようにがんばってやらせようとするからです。

 数学も、英語も、ピアノも、スイミングも、サッカーも、全部やらせようとすれば、どうしても時間は足りなくなりがちです。その足りなくなった時間のしわ寄せを受けるのが読書だとなると、かえって長い目で見て学力は低下します。

 また、勉強も、音楽も、スポーツも、文武両道ですべて育てたいという考えは貴重ですが、最も大事なのは勉強です。この重点を勘違いしている人が多いのです。貝原益軒の江戸時代にもやはり同じような問題はあったようで、益軒は習い事は元となるものを末となるものを見極めよというようなことを述べています。

 習い事というのは、かけた時間に比例して上達します。音楽やスポーツは、成果が形としてはっきり出てくるので、つい時間をかけすぎてしまいます。その結果、勉強の時間が後回しになれば、これも本末転倒です。そうならないために、親が、全体のバランスと軽重をしっかりと把握していることが必要です。

 江戸時代の勉強は、読み書きそろばんでした。この平凡な勉強が、現代でも小中学生の勉強の最も大事な骨格です。現代流にいえば、どんな本でもばりばり読めること、必要に応じてわかりやすい文章を書けること、中学3年生までの数学は一応全部できること、と言っていいでしょう。この土台があれば、あとは本人が意欲的に勉強に取り組むようになったとき、すぐに成績は上げることができるのです。



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