もう一つの原則である「やらせすぎない」は、特に初めて何かをするときに気をつけなければならないことです。
また、子犬の例になりますが、ボール遊びなどをすると、どの子犬もみんな喜びます。しかし、喜んでいるからといって、たっぷり遊ばせすぎると、やがてその遊びに対する興味を失ってしまいます。
だから、楽しく遊ばせ続けたいと思えば、どんなに喜んでいるときでも、腹八分で止めておかなければなりません。
これは、勉強もそうなのです。
勉強の場合でも、初めてやることは、誰でも熱中します。しかし、その意欲を続けさせたいと思ったら、その熱中している勉強も、腹八分で止めておかなければならないのです。
地面の中から大きな岩を掘り起こすときは、てこの原理を利用して、一日にほんのわずかずつ動かし、何日もかけてその岩を掘り出すのだそうです。
ほんの少しずつ、しかし毎日続けて、何日もかける。これが大きな岩を動かす秘訣です。
勉強の教科の中で、いちばん大きな岩は国語です。
ほかの教科は、短期間に集中して成果を上げることができます。しかし、国語は、勉強として見えているのは、地表に出ている部分だけで、その下の地面には日常の日本語生活という大きな岩の根が残っています。
だから、週に2回ぐらいどこかの塾に行って国語の勉強をしたからといって力はつきません。国語の成績を上げるコツはあるので、成績だけはすぐに上がりますが、しかしその上がる度合いは、その子の国語力の上限までなのです。
国語力をつけるには、ほんのわずかな勉強を、毎日繰り返し、それを半年以上続けることです。
ところが、こういう単純なことが、単純だからこそ続けにくいのです。
そこで、今、国語の問題集読書の音読と感想を、寺子屋オンエアの勉強の中でやっているのです。