ログイン ログアウト 登録
 中学生の作文が高校生以降の小論文の基本――そのために読む力をつける Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 2486番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/8
中学生の作文が高校生以降の小論文の基本――そのために読む力をつける as/2486.html
森川林 2015/12/05 11:20 


 言葉の森の中学生の作文指導は、文章を読んで意見文を書く形が中心です。題名だけの課題もたまにありますが、ほとんどは文章を読んで書く課題です。
 読む対象となる文章は、高校入試の説明文のレベルなので、しっかり読んでいれば自然に語彙力が身につきます。

 中学生の3年間で学ぶ構成が高校生以降の小論文の基本で、この書き方ができるようになれば、どういう課題が出ても対応できます。
 第一は、一つの意見について複数の理由を述べるという構成です。
 第二は、複数の意見を述べて総合化するという構成です。
 第三は、一つの意見について複数の方法を述べるという構成です。

 この中でも最もわかりにくいのが、複数の意見を述べてそれを総合化してまとめるという書き方です。
 複数の意見を述べるというのは、誰でもすぐにできます。問題は、その複数の異なる意見をどうまとめるかということです。

 考えずにまとめると、Aの意見もわかる、Bの意見もわかる、だから両方をうまく使い分けて……というようなただの折衷案になってしまいます。
 複数の意見を折衷案でまとめずに、より高い次元のCの意見としてまとめるというのが総合化の主題です。

 こういう考えは、もちろん大人にも難しいものですから、うまく考えつくときと、どうしても考えつかないときがあります。
 また、あるとき考えついた意見が、あとから自分の成長とともにもっといい意見に変わるということもあります。
 当然、人によって答えは違いますし、その答えもひとつではありません。
 こういう考え方をすることで、抽象的に物事を考える力がついてくるのです。

 抽象的に考える初歩の練習は、理由を考えることです。
 例えば、意見文で、「○○はよいか悪いか」という題名で書く場合、よいか悪いかの意見は誰でもそれなりに書けます。
 その意見の裏付けとなる実例も、多くの人が書けます。
 しかし、その実例をより一般化した理由として書くということがなかなかできない人がいるのです。
 こういう例もある、ああいう例もある。では、それらの例をまとめてひとことで言うとどうなるかということが出てこないのです。
 出てこないものは仕方がありません。そういうときは、いくら考えても出てこないものなのです。

 しかし、それは能力がないからではありません。
 人間には、もともと抽象的に考える力が備わっています。しかし、それが日常生活の中で必要とされない環境にいるので、磨かれていないだけです。

 では、どうしたら、日常生活の中で、抽象的に考えることが必要になる場面が出てくるのでしょうか。
 それは、ひとつは親子の会話によって、もうひとつは読書によってです。
 つまり、読む力、聞く力が、作文力のもとになっているのです。

 作文の欠点を注意しても上手になるわけではないのは、この理由からです。
 作文力をつけるのは、作文を直すのではなく、作文を書く土台となる読む力をつけることによってなのです。



コメント欄

sizuku 2016年10月11日 22時30分 51 
言葉の森の中学生用指導のエッセンスです。
この3つの書き方を習得するだけでほとんどの小論文に対応できるのではないでしょうか。
ただ、この習得というのは、課題を理解し、自分の考えを意見化し、自身の体験と照らし合わせ…という考える訓練により得られるものです。

コメントフォーム
中学生の作文が高校生以降の小論文の基本――そのために読む力をつける 森川林 20151205 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
たちつて (スパム投稿を防ぐために五十音表の「たちつて」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
中学生の勉强(21) 作文の書き方(108) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 2月分 森川林
 お返事遅れて失礼。 問2のAが×なのは、 「……助 3/7
国語読解掲示板
ChatGPT 森川林
少し大きな話になりますが、かなり現実的な話として書きます。 3/6
森川林日記
Claudeに 森川林
作文検定が成功する確率は何%ぐらいだと思う(笑) (笑 3/6
森川林日記
今後の政治経済 森川林
 Claudeがいちばん自分の考えにぴったり合っていた。 3/6
森川林日記
故障が3件 森川林
 朝、ICレコーダのスイッチが故障した。  オリンパスに問 3/4
森川林日記
AIにふりがな 森川林
●内容(ないよう)には点数(てんすう)をつけませんが、次(つ 2/26
森川林日記
2月分 なかそう
中学2年生の読解検定の質問です。問題3のAは本文の4行目〜5 2/25
国語読解掲示板
2月分 なかそう
中学2年生の読解検定の質問です。問題3のAは本文の4行目〜5 2/25
国語読解掲示板
2026年2月 森川林
https://youtu.be/-LcKr7G 2/25
森の掲示板
作文クラスの継 森川林
作文クラスの継続のおすすめ ■■幼稚園年長~小学3年生 2/18
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン