ログイン ログアウト 登録
 問題文の接続詞を四角で囲む子――国語の勉強法は他の勉強法とは異なる 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室【公式】
 
作文検定 | 言葉の森 | 作文教室・サイト 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室
記事 2507番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/10/7
問題文の接続詞を四角で囲む子――国語の勉強法は他の勉強法とは異なる as/2507.html
森川林 2015/12/30 07:40 
修 削


 国語の問題文の読み取りの仕方で、線も何も引かずにきれいに読む子がいます。そういう読み方では、設問を見て問題文に戻ったときに、該当する箇所がすぐに見つかりません。だから、正確に読み取れません。
 問題文には線を引いて読む必要があります。

 一方、問題文に、ていねいにも接続詞は四角で囲み筆者の意見は波線を引き、というような読み方で読む子もいます。これでは、時間がいくらあっても足りません。
 今の国語の問題は、差をつけるために読む文章の量が多くなっています。途中で考えたり、読み返したりしている暇はないのです。

 では、どうして、このような接続詞を四角で囲むというやり方をするかというと、国語の勉強をいかにも勉強らしくやりたいという事情があるからです。同じように、わからない言葉を逐一辞書で調べるというのもそうです。
 そういう明確な方法論を持った勉強をしたいという気持ちはわかりますが、それはあくまでも外見上の勉強らしさです。

 国語の勉強法は、他の教科の勉強法とはかなり異なります。それは、スポーツや音楽の勉強法と似ています。理屈でわかる以上に、自然に体が動いていくまで練習することが必要なのです。
 国語の場合の練習とは、入試問題のレベルの文章を読み慣れることです。その際、線を引いて読みますが、途中で確認のために立ち止まったり読み返したりはしません。ただひたすら前へ前へと読んでいき、線を引くのは、面白いと思ったところだけにします。

 ときどき、大事なところに線を引くと考えている人がいますが、読んでいる途中にその箇所が大事かどうかはわかりません。大事なところがわかるのは、全部を読み終えてからです。だから、読んでいる途中は、面白いと思ったところ、よくわかったところ、という主観的なところに線を引くのが大事なのです。

 主観的な線の引き方をして、最後までできるだけ早く読み終えるようにすると、文章の全体像がわかります。国語の場合は、この全体像がわかるということが最も大事です。
 特に、入試問題の場合は、次のような性格の文章がよく出題されるのです。

 ひとつは文章の書き出しの部分に、難しくわかりにくい、しかし内容的には意味のない文章が入ってくることです。読む力のない生徒の多くは、ここをじっくり読んでしまいます。読む力のある生徒は、「わかりにくい文章だなあ」と思いながらも気にせずに先を読んでいきます。それは、最後まで読めばわかるという見通しがあるからです。
 実力のないときほど、難しいことを重要だと思い、実力がついてくるほど、難しいところも易しいところも同じウエイトで読めるようになるのです。

 もうひとつは、文章の最後の数行にあたるところで、全体の意味がやっとわかるような話が入ってくることです。だから、問題文を最後まで早く読んだ人ほど理解が深まり、途中の難しいわかりにくいところを詳しく読み取ろうとした人ほど理解が浅くなるのです。

 さて、問題文を最後まで読み、設問に取りかかると、もう一度問題文に戻って確かめる作業が必要になります。そのときに、主観的に線を引いたところが生きてきます。
 線を引いた箇所が、「面白いと思ったところ」「自分なりによくわかったところ」という主観的なものですから、その箇所が目印になって、探したい箇所がすぐに見つかります。
 これがもし、「その文章に即して大事なところ」という客観的に見えるが、自分の感情が動いていないところであると、その線を引いた箇所は目印になりません。
 道を覚えることと似ていて、目印は主観的な最初にピンと来たところがいちばんいいのです。

 一方、問題文をきれいに、線も引かずに読んでいる人は、戻って確かめるという作業にもっと時間がかかります。
 よく、設問を先に見てから、問題文を読むという読み方をするという人がいますが、これもほとんどの場合かえって時間がかかります。

 しかし、こういう主観的なところに線を引いて最後まで素早く読むという読み方は、慣れていないとできません。だから、練習量が必要になります。
 練習量を確保するためには、国語の問題集などを解いてたのでは駄目です。問題を解かずに問題文を読む練習だけをしていくのです。

 物語文の読み方は、説明文の読み方とは少し異なります。この場合も線を引きながら読むことは同じですが、その物語的な文章に没頭して味わいながら読むのです。自分がその中の登場人物であるかのように読んでいると、設問を見たときにも、自分の経験を聞かれているような感じですぐに答えられます。

 この場合も、物語の本を没頭して読んだ経験が生きてきます。だから、国語力は、問題集を解くような勉強をするよりも、好きな本を味わいながら読んでいた方がずっと力がつくのです。



コメント欄

めぐちゃん 2016年4月1日 10時33分  ▽
国語力は読む力だとハッとしました。
勉強の仕方が間違っていたように思います。


森川林 2016年4月1日 20時41分  ▽
 めぐちゃんさん、ありがとうございます。
 国語ははっきりした成果が見えにくい気がすると思いますが、読む勉強をしていくと必ず成績が上がります。

コメントフォーム
問題文の接続詞を四角で囲む子――国語の勉強法は他の勉強法とは異なる 森川林 20151230 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
えおかき (スパム投稿を防ぐために五十音表の「えおかき○」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード)
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語問題(15) 国語力読解力(155) 
コメント1~10件
作文と読解の勉 森川林
 中2でも全く遅くないです。うちのこ2人は、高校生のときもや 10/6
記事 5585番
作文と読解の勉 のみ
いつもお世話になっております。 音読について質問です。 10/5
記事 5585番
作文自動採点ソ 森川林
なっつさん、投稿ありがとう。 でも、ここでは森リンの採点は 8/8
記事 89番
森林プロジェク 森川林
かじかわさんへ、投稿ありがとう。 しかし、もとの記事と関係 8/8
記事 1496番
森林プロジェク かじかわ
改めて考えよう。所得の超過累進課税制による、資本主義と社会主 8/5
記事 1496番
作文自動採点ソ なっつ
母の過去から学んだ      令和の闇に負けない社会   8/3
記事 89番
作文検定で作文 森川林
評価サンプルはこちら。 6/25
記事 5538番
なぜ公立中高一 森川林
 志望校の過去問に特化した受験対策を進めるためには、まず「春 4/28
記事 5498番
作文検定のプレ あお
お返事ありがとうございます。暗唱検定が早くできてほしいです。 4/9
記事 5493番
作文検定のプレ 森川林
 日本語教育で、簡単なのは会話で、次が読書で、最後が作文です 4/8
記事 5493番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
言葉の森新聞2 言葉の森事務局
言葉の森新聞2026年10月1週号 通算第1917号 文責 10/5
森の便り
ホームページの 森川林
「読解検定を無料に――新しい読解検定は、生徒の解答に応じた解 10/5
森の便り
ホームページの 森川林
「読解検定を無料に――新しい読解検定は、生徒の解答に応じた解 10/5
森の便り
ホームページに 森川林
「作文と読解の勉強に、「音読の丘」のページを活用しよう」 10/3
森の便り
9月29日から 森川林
 9月29日から新学期扱いになります。  作文の丘から作文 9/29
森の便り
【言葉の森】海 森川林
 このメールは、海外で受講されている方にお送りしています。 9/25
森の便り
【連絡】新学期 森川林
 新学期の課題フォルダは、本日(9/24木)、郵便局から発送 9/24
森の便り
【連絡】新学期 森川林
 新学期の課題フォルダは、本日(9/24木)、郵便局から発送 9/24
森の便り
言葉の森新聞2 言葉の森事務局
言葉の森新聞2026年9月4週号 通算第1916号 文責  9/23
森の便り
検定試験作成中 森川林
 記事を更新しました。 「現在、暗唱検定、音読検定、作文検 9/22
森の便り

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン