ログイン ログアウト 登録
 家庭で取り組む公立中高一貫校受験対策(6/2追加) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2592番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
家庭で取り組む公立中高一貫校受験対策(6/2追加) as/2592.html
森川林 2016/06/01 21:08 


■公立中高一貫校の受験対策は家庭でカバー

 公立中高一貫校の受験は、考える問題が中心になっています。教科書レベルの少ない知識で深く考えさせるという問題が中心です。すると、得意不得意は、人によってかなり違ったものになります。
 しかし学習塾ではそれを一斉に教えるしかありません。一斉に教えやすい指導は知識中心の指導です。

 学習塾で勉強していれば、確かに勉強する時間は確保出来ます。しかし、その勉強する時間の中にはあまりやる必要のない勉強も含まれてくるのです。

 公立中高一貫校の受験は、合否の可能性の読めない試験だと言われています。それは倍率が高いせいもありますが、それ以上に、記述型・思考型の試験という問題の性質上、得点の不確定要素が多くなるからです。

 もちろん、学習塾の中には公立中高一貫校の受験に実績をあげているところもあります。それは実際に記述型・思考型の問題を指導しているところです
 しかし、これは指導内容がいいからというよりも、記述型・思考型の問題を解く時間が確保できているから実績上がっているという面があるのです。

 それならば、受験勉強は家庭でやっていくのがいいのではないかというのがこの講座の趣旨です。

■自主的な勉強の仕方を工夫する

 問題を解く練習は家庭でもできます。ただしその際、親の負担にならないように子供が自主的に勉強を行うことが必要になります。

 子供が問題を解いて自己採点したあと、その答えが合っていたらそれを親に説明します。間違っていたら解法を見て、その解法の理解できた点を同じように親に説明します。説明するのはもちろん重要な数か所だけで構いません。
 こういう子供中心のやり方であれば、親の時間的負担はほとんどありません。

 間違っていてその解法を見ても子供が理解できないときだけ、解法の更に詳しい説明を親がすることになります。親が関わるのは、この間違ってしかも理解できない箇所だけですから、時間的な負担はそれほど多くありません。
 また、親も説明しにくい場合は、それを先生に質問し相談します。

 本人だけに任せるのではなく、また塾に任せるのでもなく、子供本人が自主的に取り組み親はそれをチェックしフォローするという体制で勉強していくのです。

 こういう勉強の仕方であれば、合否とは別に受験勉強が子供の成長にとって大きなプラスになります。
 それは第一に、自分でやる勉強の仕方がわかるからです。第二に、親子の会話ができるからです。第三に、親が子供の勉強の内容を把握できるようになるからです。

 しかし、家庭の中での親子だけの勉強は続けにくい面もあります。
 そこで先生が毎週の講座を企画し、それをペースメーカーとし、また質問や相談の場として家庭での勉強を続けていくのです。

■似た問題を考えるみる

 ところで勉強というものは、主体的に取り組めば面白いものです。与えられた知識を吸収しそれを再現するだけの勉強は、勉強というよりも訓練に近いものです。

 そこで、創造的かつ主体的な勉強として、この講座では似た問題作りを取り入れます。元の問題に似た問題を自分流に作ってみることは問題への理解を深めます。しかしこれは、それほど簡単にできるものではないので、この作成はもちろん任意です。

■受験作文のアドバイス

 講座の中心になるのは適性検査の問題全体ですが、言葉の森のこれまでの作文指導の蓄積を生かして受験作文だけを特に取り上げたアドバイスも行います。
 言葉の森の個別指導の受験作文コースは受験の4か月前から始まるので、それまでは普段の作文練習とこの講座の受験作文アドバイスを聞くことが受験作文の準備になります。

■将来の高校入試、大学入試も適性検査型に

 公立中高一貫校の受験勉強は、その受験だけで終わるものではありません。
 現在は公立高校のトップ校の入試問題も、記述型・思考型中心になっています。また、私立大学の多くはまだ選択式の問題が中心ですが、国公立大学の問題のほとんどは記述型・思考型の問題です。

 この傾向は、今後さらに広がっていきます。すると、公立中高一貫校の受験勉強は中学受験だけにとどまらず、子供にとっても親にとっても、今後の長期間の勉強の土台になっていくと思います。



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
公立中高一貫校(63) オンエア講座(41) 

コメント欄

コメントフォーム
家庭で取り組む公立中高一貫校受験対策(6/2追加) 森川林 20160601 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
らりるれ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「らりるれ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
公立中高一貫校(63) オンエア講座(41) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習