スタディサプリは、リクルートの開発したオンラインビデオ授業サービスです。それまで、受験サプリとして高校生、大学受験生向けに提供されていたサービスが、小学生、中学生にも提供されるようになりました。
月額980円で全教科の授業を自由に視聴することができます。更にその学年の授業だけでなく、前の学年や先の学年の授業も視聴できるようになっています。
このスタディサプリの長所は、自分のペースで勉強が進められることです。
小学校高学年になると、学校の授業が退屈になってくる人が多いと思います。生徒全体に合わせて進度を足踏みさせたまま、理解の早い子にも飽きさせない工夫をするために、不必要に難問を出すようなこともあると思います。
ちょうど今の中学入試の問題が、小学校の学習レベルまでの範囲で受験生に差をつける必要から、不毛とも言える難問を出すのと似ています。
このため、現在の小学校高学年の生徒は、学校の授業を普通に聞いていたのでは退屈するが、中学受験をするとなると過度な詰め込み勉強をしなければならなくなるという状態に置かれています。
理想的な学習は、自分で勉強の進度を選び、小学校高学年の間に中学生の勉強を先取りし、中学生の間に高校生の勉強を先取りしてしまうことです。
この先取り学習を、学校として行っているのが中高一貫校です。このため、中高一貫校では、高校2年生の段階で高校3年生までの学習を済ませ、最後の1年間は受験勉強に特化した学習をすることができます。大学入試のための勉強は、1年間もあれば十分にできるので、これが私立高と公立高の大学入試結果の大きな差になっています。
しかし、もちろん私立中高一貫校でも、全体の授業についていけない生徒は出てきます。また、中には全体の授業を退屈と感じる生徒もいるかもしれません。つまり、一斉授業を前提にしている限り、自分のペースで勉強することは難しいのです。
この自分のペースでの勉強を可能にするのが、スタディサプリのようなオンラインのビデオ授業です。
●スタディサプリの弱点
しかし、スタディサプリを自宅での学習に生かそうとすると、いくつかの問題点が出てきます。
第一は、全教科の学習ができるとは言っても、その量が膨大なためどこから手をつけていいかわからない人もいるということです。ただし、このあたりはそれぞれの教科を並べてある順番にやっていけばいいと考えることもできます。
第二は、強制力がないので、自主的に勉強する計画を立てなければやらなくなってしまう可能性があることです。しかし、これも、保護者への通知機能で生徒がどこまで進んだかわかるようになっているので、それがある程度の強制力になっているとも言えます。
第三は、ビデオの授業を聞いていただけではわからないところが出てきたときに、サポートする体制がないことです。もちろんビデオ授業はよく工夫されているのでわかりやすくできていますが、学年が上がるとやはり質問したいところは出てきます。もちろん、中学3年生までの勉強は、保護者が一緒に考えればほとんどわかるはずですが、ビデオ授業という性格上、わからないところを確認するのに手間がかかるということがあります。
第四は、ビデオ授業で勉強の内容は理解できたとしても、その理解を定着させるための問題演習の勉強は別に確保する必要があるということです。それは市販の問題集になりますが、それももちろんサポートはしていません。
●オンエア講座とスタディアプリの併用授業
そこで、言葉の森では、現在行っているオンエア講座とセットする形で、このスタディサプリを家庭学習に生かすことを考えました。スタディサプリは、小4からなので、セットできるオンエア講座は、小4~6の思考国算講座と、中1~3の先行学習講座になります。
オンエア講座では、6~7人の少人数で高度な学習をします。小4~6年対象の思考国算講座では、公立中高一貫校受験に対応した考える国語、考える算数の学習をします。ここに、スタディサプリを組み合わせて、習っていない単元の先取り学習と、理社も含めた全教科の整理を行うのです。また、小6生は、中学の数学、英語の先取り学習をしてもいいと思います。
中1~3年対象の先行学習講座では、定期テストの勉強計画と、難度の高い国語読解演習を行っています。ここにスタディサプリを組み合わせて、数学と英語を中心にした先取り学習を行うのです。理科、社会ももちろんできますが、重要なのは、難度の高い国語と、先取りした数学と英語です。
公立中学の生徒の場合、高校入試の数学は、中3の後半の単元からもかなり出されます。スタディサプリで先取り学習をしておけば、中3の夏休み以降は受験に合わせた勉強をすることができます。
私立中高一貫校の生徒の場合は、学校の進度に合わせて高校の勉強を先取りしていくことができます。
スタディサプリの進捗状況は、毎週のオンエア講座の際にチェックし、スタディサプリの授業内容に関する質問も、講座の中で対応します。
また、寺子屋オンエアを受講している人は、寺子屋オンエアの中でもスタディサプリの進捗状況のチェックができます。寺子屋オンエアは、自学自習の問題演習が中心ですが、スタディサプリで授業の先取りをすれば、学年を先取りした問題演習は更にやりやすくなると思います。
●スタディサプリは、勉強の得意な人向けのものだけではなく苦手な人も活用できる
寺子屋オンエア+スタディサプリ、又は、オンエア講座+スタディサプリは、勉強の得意な人向けだけのものではありません。逆に、勉強が遅れてしまっている人も、スタディサプリを使えば、今の学年を戻ってわからないところを最初から学習することができます。
勉強の苦手な人は、家庭学習の習慣がなかったことがいちばんの原因ですから、塾に行っても取り戻すことはなかなかできません。塾に行って遅れていた勉強が取り戻せるぐらいなら、既に学校の勉強でそうできていたはずですが、そうできなかったというのは、わからないところを家庭でやり直すという習慣がなかったからです。
寺子屋オンエアであれば、家庭で勉強することを先生がチェックするのですから、自然に家庭学習ができます。これにスタディサプリを組み合わせれば、自由に自分のペースで勉強できるようになるのです。
さて、以上の「オンエア講座+スタディサプリ」の企画は、今回初めて行うことなので、特別サービス企画として、1年間スタディサプリ無料、1年間オンエア講座割引料金で、人数限定のモニター募集として行っていきたいと思います。
下記の条件をお読みの上、条件に合って希望される方は言葉の森までお電話でお申し込みください。
●小4~中3対象「スタディサプリ」1年間無料モニター募集中
リクルートが提供しているスタディサプリを、1年間無料でモニター学習していただけます。
▼参加条件
・対象は小4~中3。言葉の森の生徒以外の方でも参加できます。
・学校の成績がオール3以上の方。
・スタディサプリで勉強できる方。(平成29年3月まで)
・オンエア講座に参加できる方。(平成29年3月まで)
(オンエア講座の曜日時間は、小4~6は毎週水曜日19:00-19:45、中1~3は毎週木曜日20:00-20:45です。)
・モニター募集人数は10名。(定員を超えた場合は学年などを勘案して決めさせていただきます)
・料金は、スタディサプリは無料。オンエア講座はモニター割引月額1,728円。ただし平成28年8月~平成29年3月)
※スタディサプリはリクルートの提供するネット授業です。高校生版の旧受験サプリは、予備校に通わずに勉強できるスタイルを生み出し、高校の授業にも活用されています。(「受験サプリの奇跡『貧しくても東大』を実現したネット予備校アプリ」朝日新聞デジタルSELECTより)
※オンエア講座の詳細は、下記のページをごらんください。
https://www.mori7.net/oak/