ログイン ログアウト 登録
 国語の勉強は算数の2~3倍 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2875番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/3/7
国語の勉強は算数の2~3倍 as/2875.html
森川林 2017/03/03 04:35 


 国語は、いろいろな教科のうちの一つというのではありません。あらゆる教科の土台です。
 低学年のうちは、この土台を作る最も大切な時期です。

 しかし、国語の勉強は、国語の問題集を解くような形では身につきません。
 勉強という形に現れない国語的な生活の中で身についていくのです。

 それが、読書と対話です。
 そして、本当は、ここに音読と暗唱も入れていくといいのです。


 言葉の森の暗唱検定の合格者が、のべ40人を超えました。
 約3000字の暗唱を7分で読めるようにするのですから、毎日10分の勉強で2、3ヶ月かかります。
 この子たちは、国語もほかの勉強も得意になっていくと思います。

 また、国語問題集読書の音読を寺子屋オンラインで毎日続けている子もいます。
 こういう子たちは、着実に国語力がついています。

====
「子供の習い事をどのように考えるか―国語の学習を生活の中心に」
https://www.mori7.com/index.php?e=1759

 子供が健やかに育ってほしいと思うのは、誰にも共通する願いです。そのためのひとつは学力です。この学力を育てることが、子供の成長の中心の課題です。その学力の周辺の余技として音楽やスポーツや様々な趣味の世界があります。だから、学力をつける時間を確保したあとに、音楽やスポーツの時間を確保していくことです。

 音楽の目的は、将来、日常生活の中で音楽を楽しめるようになるための技術を身につけることです。運動の目的も、将来、日常生活の中でスポーツを楽しむための技術を身につけることです。決して、将来プロとなるための練習をしているのではありません(ほとんどの人にとって)。親は総合的に子供の成長を考えて、バランスよく子育てをしていくことが大事です。

 学力を教科によって分けると、国語と算数が二つの大きな柱になります。国語と算数数学は、小中高と学力の中心になります。しかし、この二つの教科は、性格に大きな違いがあります。ひとつは、国語はやらなくてもある程度できるが、やっても完璧にはできない教科であるのに対し、算数はやらなければできないがやれば百点も取れるようになる教科だということです。

 これは、国語と算数が次のような構造を持っているからです。

▽算数

勉強して身につける部分
    /\
   /  \
  /    \
━━━━━━━━━━
/        \
――――――――――
生活の中で身につける部分


▽国語

勉強して身につける部分
    /\
━━━━━━━━━━
  /    \
 /      \
/        \
――――――――――
生活の中で身につける部分


 算数は、勉強をすることがほとんどすべてです。
 国語は、勉強以外の生活を国語的にしていくことが大切です。

 だから、話したり、聞いたり、読んだり、書いたりする日常生活を充実させていくことが大事になります。

 一般に、小学校低学年では、算数にかける時間の2倍から3倍を国語的な勉強にかける必要があります。そのためには、生活の中で国語の力をつけていく工夫をすることが必要になります。

 科学技術教育に力を入れているドイツでも、小学校低学年の国語の授業時間は、算数の授業時間の2~3倍になっています。
====


 低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 

コメント欄

森川林 2017年3月3日 4時36分 1 
 国語の勉強というと、漢字の書き取りをしたり、問題集を解いたりすることぐらいしか思いつかないことが多いのですが、そういう勉強で国語力がつくと思う人は少ないと思います。
 そのため、国語の勉強は後回しになってしまうことが多いのです。


nane 2017年3月3日 4時44分 1 
 読書や音読や対話は、毎日の生活の中で自然に国語力をつける大切な方法ですが、いずれもあとに形が残るわけではないので、張り合いがありません。
 そこで、形の残る問題集などをやってお茶を濁してしまう人が多いのです。


namura 2017年3月3日 4時51分 10 
つい算数の計算をドリルで勉強しがちですが、高学年になると、文章読解問題が多く、国語力がないと計算以前に解けないことを実感します。

mae 2017年3月9日 20時59分 9 
※覚書として
算数の偏差値は高いけれど、国語が足を引っ張っているという相談がよくあります。高学年になるにつれて、国語力が上がってこないと、他の教科にも影響があるということだと思います。すぐに成績に結びつかなくても、コツコツと取り組んでいくことが大切だとお話ししていこうと思います。

コメントフォーム
国語の勉強は算数の2~3倍 森川林 20170303 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
はひふへ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「はひふへ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 
コメント1~10件
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
これからの学力 森川林
 書き忘れたけど、ひとりの先生が全教科、全学年を教えるという 12/9
記事 5233番
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
今後の展望 森川林
 森リンと作文検定を作文教育のデファクトスタンダードにする。 3/7
森川林日記
ユーチューバー 森川林
ユーチューバーを目指す子がいるかもしれないが、人気は資産にな 3/7
森川林日記
ではどうしたら 森川林
 合格した子には、 「合格したことを生かして、世の中に貢献 3/7
森川林日記
中学受験を終え 森川林
 中学受験で、  合格した子は、人生を甘く見るようになる。 3/7
森川林日記
森リン作文のペ 森川林
森リン作文のページを作成中。 https://www.mo 3/2
森川林日記
愛さんは、これ 森川林
 愛さんは、これからの時代の大きな方向を明確に説明している。 2/28
森川林日記
昨夜のこと ゆめ
犬も人間との生活が長くなるとだんだん人間に似てくるものです。 2/25
ゆめ日記
2025年2月 森川林
https://youtu.be/A41nJ8I 2/22
森の掲示板
少子化、高齢化 森川林
問題は、少子化や高齢化そのもにあるのではない。 それらによ 2/20
森川林日記
歩き始めたばか 森川林
日経の英語教育論を見たが、 https://www.you 2/20
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習