私がいつも思っているのは、日本をよりよい国にしたいということです。
それを、主に作文を中心とした教育の開発と普及を通して行っていきたいと考えています。
これからの教育は、(1)実力を育てる教育、(2)家庭に根ざした教育、(3)文化を高める教育、(4)創造を生み出す教育になると思います。
これらはそれぞれ、現代の、(1)勝敗を基準にした教育、{2)教える専門家に任せる教育、(3)点数を目的とした教育、(4)競争に勝つための教育と対比して考えたものです。
この理想とする教育を進めるための方法として生かしていきたいと思うのは、第一に35年間の作文指導の蓄積、第二にオンラインツールの活用、第三に講師・父母・生徒・HPやFB読者の交流です。
具体的には、これが今年の目標になりますが、
1,生徒どうしの発表交流の充実、
2,講師・保護者の定期的な懇談会交流の企画、
3,森プロメンバーの研修交流の企画、
4,寺子屋オンライン企画である、思考発表クラブ、自主学習クラス、オンライン作文コース、読書作文キャンプの充実、
などです。
これらの目標について、言葉の森の長所や独自性を発揮できると思うのは次のようなことです。
第一に、言葉の森の講師・父母・生徒・読者に人間性の高い人が多いと思うことです。
第二に、ウェブ会議室を活用した参加型のオンライン教育ができることです。
第三に、講師間、講師生徒父母間、Facebookグループなどで、生きたつながりができる条件があることです。
第四に、森林プロジェクト、森リン、作文検定、暗唱検定など、独自の組織やシステムがあることです。
そこで、平成30年(2018年)の方針をひとことで言うと、「ネットを活用した参加型の創造性教育を広げる」ということになります。
ネットを活用するので、海外にいる日本の子供たちの教育も、国内と同じようにカバーできます。
海外の教育に関して最近大きな進歩があったのが、仮想通貨を使った決済ができるようになったことです。
しかし、仮想通貨はまだ発展途上で、第一世代のビットコイン、第二世代のイーサリアムに続いて、第三世代の通貨がいろいろな形で実験されている途中です。
言葉の森も、オリジナル仮想通貨でやりとりをすることを考えていましたが、実際にやってみると、まだウォレットの準備を通貨ごとに行わなければならないなど、不便な点が多いことがわかりました。
だから、しばらくは、ブロックチェーンを使わない仮想通貨システムでやっていく予定です。
それでは、今年もよろしくお願いいたします。