ログイン ログアウト 登録
 勉強の基本を押さえた上で、読む力と書く力と経験する力をつける 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
言葉の森 | 作文国語教室・サイト 言葉の森 | 作文国語教室
記事 3285番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/8
勉強の基本を押さえた上で、読む力と書く力と経験する力をつける as/3285.html
森川林 2018/04/22 03:40 
修 削

 保護者懇談会でよく出る質問が、いろいろな教科の勉強の仕方です。
 勉強の基本は、ごく簡単で、1冊の参考書を繰り返し読むか、1冊の問題集を解けない問題がなくなるまで繰り返し解くかということだけです。
 繰り返しの回数は、4、5回です。
 どんなに難しい問題も、4回もやればほとんどができるようになります。

 成績が上がらないのは、いろいろなことをまばらにやっているからです。
 例えば、塾からもらったプリントもやって、学校から出された宿題もやって、通信教育の課題もやって、市販の問題集もやってというような、いろいろな勉強を1回だけやるようなことを増やしているから、時間ばかりがかかって力がつかないのです。

 ところが、そういうことを話しているうちに、ふと、勉強よりも大事なことがあるのを多くの人が忘れがちなのではないかと思いました。

 勉強よりも大事なものは、読書です。
 成績は、勉強をすれば誰でも上がるようになっています。
 しかし、本を読んで考える力は、すぐにはつきません。
 表面に見える成績の差よりも、この読書力の差の方がずっと大きいのです。

 毎日本を1時間読んでいる子と、毎日本を10分しか読まない子の読書量の差は、数年たてばかなり大きなものになります。
 しかし、その差は表面には出てきません。
 この表面に出てこないところに、本当の実力があるのです。

 作文も読書と同じです。
 毎週1回作文を書く子と、学校の宿題が出たときだけ作文を書く子との、考える力の差は数年立てばかなり大きなものになります。
 その考える力とは、その子の内面を豊かにする力のことです。

 読書や作文と並んでもう一つ大事なことは、自分で主体的にやってみることと、何かに熱中する経験です。
 与えられたことを与えられたとおりにやるのは、時間がかかりません。だから、能率よく見えます。
 勉強の多くは、こういう能率のよいやり方で組み立てられています。
 これに対して、子供が何かに興味を持ち自分から進んでやろうとすることは、無駄が多く、遠回りのことばかりやっているように見えます。
 しかし、この経験があとで生きてくる本当の実力になるのです。

▽関連記事
「勉強をコントールする力をつける――そのための親の勉強観」
https://www.mori7.com/index.php?e=2921
====
 今、子供たちの身の回りには、さまざまなやらなければならないことが押し寄せています。
 それは、大人も同様です。
 最近、時間が不足するという人が増えているのは、生活の本質に関係のないような雑事があまりにも増えてきたためです。

 大人の場合は、それでも自分で計画を立てて自分の生活をコントロールすることができます。
 しかし、子供はこれからそういうことを学ぶ時期にいるのですから、自分で生活をコントロールすることはまだできません。

 だから、親が子供に、大事なことで継続することと、大事でないことで適度に抑制することを教えてあげる必要があります。
 それは食べ物の好みのコントロールと同じで、子供が好きな甘いものばかり食べさせるのではなく、野菜などもきちんととることをすすめることと共通しています。

 子供の時間のコントールを考えるときに、大事になってくるのが、親の勉強観です。
 学校や塾で言われたとおりにやっていると、子供の勉強時間はどんどん長くなります。
 どの先生も、自分の教えていることが大事だと思っているからです。
 その結果、誰からも何も言われない読書の時間が削られてしまう子も多いのです。

 小学生のころは、長い目で見れば、勉強よりも読書の方が大事です。
 今の成績をよくすることに追われて、読書を後回しにしている子は、かえってあとで伸びなくなります。

 例えば、漢字の書き取りテストなどをすれば、出来不出来の結果がすぐに出ます。
 結果が出るものは、誰でもつい優先してしまいます。
 しかし、読書はしてもしなくても、結果として出てくるものはありません。
 だから、読書は置いておいて、まず漢字の勉強をということになってしまいがちなのです。

 両方できるのがもちろんいいのですが、どちらが大事かと言えば、明日の漢字のテストより今日の読書の方です。
 これは、異論のある方も多いと思いますが、これまでいろいろな子供たちを見ているとそういうことがわかるのです。
 だから、親は、できるだけ長期的な視野で子供の成長を考え、子供の生活時間を考えていく必要があります。

 思考発表クラブでは、毎週、子供たちに今読んでいる本を紹介してもらいます。
 互いの本の紹介が刺激になるのか、どの子もいい本を選んできます。
 こういう読書を柱とする勉強をしていくことが、将来の子供たちの大きな力になっていくと思います。
====



コメント欄

森川林 2018年4月22日 3時52分  ▽
 勉強の結果は、外からすぐ見えます。だから、多くの人は勉強を先に考えてしまいます。
 しかし、本当に大事なのは、その子の内側を豊かにすることです。
 それが読書と作文と経験です。
 子供が成長してから大切だったとわかるのは、成績ではなく内面の豊かさの方なのです。


nane 2018年4月22日 4時4分  ▽
 大きな山があり、その狭い一本道をみんなが競争して登っていったというのが、工業時代の教育でした。
 文化時代の教育は、そうではありません。
 一人ひとりが自分の個性の山を、特に誰とも競争する必要はなく登っていけばいいのです。
 その登っていく途中で、ツールとしての学力が必要になります。
 その学力をつけるのが勉強であって、勉強自体が競争の目的ではありません。
 子供の教育を考えるとき、親や先生のそういう大きな教育観が必要になると思います。


コメントフォーム
勉強の基本を押さえた上で、読む力と書く力と経験する力をつける 森川林 20180422 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
すせそた (スパム投稿を防ぐために五十音表の「すせそた○」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード)
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 勉強の仕方(119) 
コメント1~10件
漢字の書き取り 森川林
 小学生は書き順を唱えて覚える下村式が普及しているそうです。 11/5
記事 5600番
【重要】在籍生 森川林
各種検定リストを追加しました。 暗唱検定 https 11/3
記事 5599番
音声をテキスト 森川林
ICレコーダーで文章を書く人のためにアドバイスすると、 u 11/1
記事 5596番
勉強なんて、誰 森川林
四行詩という新しいジャンル。 何か考えたいことがあって、文 10/31
記事 5591番
10月から読解 森川林
読解検定は、生徒の書いた解説に対して、もっと詳しいコメントを 10/31
記事 5592番
2026年10 森川林
「アオキ差すトド」って覚えやすい(笑)。変だけど。 10/31
記事 5593番
読解力、思考力 森川林
言葉の森は、作文というマイナーマーケットから、国語というより 10/31
記事 5594番
音声をテキスト 森川林
自分の場合、テキスト温泉は、nottaと同じかそれ以上の性能 10/31
記事 5596番
作文、読書中心 森川林
印刷については次のようにされるといいと思います。 問題文の 10/26
記事 5590番
作文、読書中心 NU
先生ありがとうございます。 会場検定はなくなったとのこと、 10/26
記事 5590番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
なぜ作文が大事 森川林
人に教わったものは残らない。 自分が考えたものは残る。 11/5
森川林日記
推薦図書リスト 森川林
推薦図書リストに「佐賀のがばいばあちゃん」を追加しました。 11/2
読書の森
Re: 万年筆 森川林
SMART-CLIP スマートクリップ (パイロット PIL 11/1
森川林日記
帰り道 森川林
 夕方、日限山から野庭団地に上り、  坂道を下って港南台に 11/1
森川林日記
万年筆 森川林
 ふと昔を思い出して、パイロットの万年筆を買った。(PILO 10/30
森川林日記
Re: 題名( 森川林
届いているメールアドレスをご連絡ください。こちらで消去いたし 10/28
森の広場
登録解除 スギモト
【承認待ち】 10/27
森の広場
メールまたはお 森川林
メール登録の解除は、届いているメールアドレスをお知らせくださ 10/27
森の広場
Re: 題名( 森川林
登録解除しました。 お手数をおかけしました。 10/27
森の広場
登録解除はお名 森川林
登録解除はお名前かメールアドレスをご連絡ください。 > 10/27
森の広場

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン