ログイン ログアウト 登録
 遊びと同じように子供たちが熱中できる勉強――勉強はつまらないのに遊びはなぜ面白いか Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 3413番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/14
遊びと同じように子供たちが熱中できる勉強――勉強はつまらないのに遊びはなぜ面白いか as/3413.html
森川林 2018/09/24 11:01 

 学校は何のためにあるのでしょうか。
 ほとんどの子にとって、それは友達と会うためです。
 友達がいるから、又はかわいいあの子がいるから、学校に行きたくなるのです。

 では、学校で友達と何をするのでしょうか。
 勉強ももちろんあるでしょう。

 しかし、友達とすることの中心は遊びです。
 15分休みや昼休みのちょっとした時間に、限られた枠で自由に遊ぶことが楽しいのです。
 あとに退屈な授業があるから、余計楽しいのかもしれません。

 では、なぜ遊びが勉強よりも楽しいのでしょうか。
 それは、自分が主人公として参加できるからです。
 自分が、大きな背景の一人ではなく、ちゃんと名前を持った主人公として登場できるからです。

 では、なぜ遊びでは主人公として参加できるのに、勉強では背景の一人になってしまうのでしょうか。
 一つは、勉強の中身が、自分の興味や関心によってではなく、外側からの枠組みとして与えられるからです。
 その枠組みを速すぎも遅すぎもせず、決められた速度で進まなければならないからです。

 もう一つは、参加者の人数が多すぎるからです。
 綱引きは遊びに似ていますが、綱引きに熱中する子はいません。
 自分が大勢の仲間の人数の一人になってしまうからです。
 それと同じように、勉強のほとんどは、教わる人数が多すぎるのです。

 授業というものは、ほとんどの場合、楽しいのは教える人だけで、教わる人の多くは眠さを我慢しています。
 だから、長い時間授業を聞いていても、頭にはほんのわずかしか残りません。
 それで、仕方ないから、頭の残り具合をテストしなければならなくなるのです。

 確かに、「銀の匙」を教えた橋本先生のように、みんなが熱中する授業もあります。
 しかし、それは、子供たちのレベルが均質で、全員に教えることが、それぞれの生徒に個人的に教えることと一致するような恵まれたケースの場合です。
 普通の学校の普通の授業で、日常的にそういう熱中できる授業をすることは、不可能とは言わないまでも、かなり困難です。

 では、遊びのように子供たちが主体的に参加できる勉強をするには、どうしたらいいのでしょうか。
 それは、第一に、勉強の内容が、それぞれの生徒の創意工夫ができるものになっていることです。
 そして、第二に、全員が主人公として参加できるぐらいの、遊びと同じ少人数で勉強ができることです。

 実は、これが、寺子屋オンラインの作文コースと発表学習コースです。
 もちろん、寺子屋オンラインの勉強はまだ始めて間もないので、すべてのクラスが理想的にできているわけではありません。
 参加者がまだ少ないために、同じ学年の子供どうしの交流が限られてしまうクラスもあります。
 しかし、これはいずれ時間が解決していくと思います。

 長く続けているクラスでは、学校はインフルエンザで休んだが、寺子屋オンラインだけには参加するという子もいます。
 風邪を引いて休んではいるが、みんなの話を聞きたいので、授業だけは録画しておくという子もいます。
 それらの子供たちが、北は北海道から南はシンガポールまで(2018年9月現在)、たまたま偶然寺子屋オンラインで会っただけの子供たちなのです。

 寺子屋オンラインは、5、6人のメンバーが、互いの顔が見えるZoomの会場で、自分で工夫した勉強を発表するという、通学でも通信でもない、また単なる勉強でも遊びでもない、新しい勉強をするクラスです。

 森林プロジェクトの作文講師資格を持つ先生の協力を得て、これからこの寺子屋オンラインの勉強を世界中に広げていきたいと思っています。


▽作文の体験学習を寺子屋オンラインクラスで受けることを希望される方は、ひとこと欄にその旨をご記入ください。別途資料をお送りします。
https://www.mori7.com/ftaikenn.php



コメント欄

nane 2018年9月24日 11時20分  
 ロールプレイングゲームと勉強は似ています。
 以前やったことが伏線になって、新しいステージに進めるからです。
 欠けていた輪がつながるとき、人間はそこに知的な喜びを感じるのです。
 しかし、ゲームがすぐにつながるのに対して、勉強はなかなか輪がつながるところまでいきません。
 だから、輪になっていることに気がつかず、ただ退屈な尾根を登っているだけのような気がしてしまうのです。
 その退屈さを補うものは、一緒に登る友達がいることです。
 そして、そのうち、友達がいなくても登ること自体が楽しくなってくるのです。

森川林 2018年9月24日 11時20分  
 遊びが面白いのは、自分が主人公になれるからです。
 勉強が面白くないのは、先生だけが主人公だからです。
 だから、勉強も遊びのようにすればいいのです。
 その秘訣は、みんなが主人公になれる少人数でやることです。


コメントフォーム
遊びと同じように子供たちが熱中できる勉強――勉強はつまらないのに遊びはなぜ面白いか 森川林 20180924 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ねのはひ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ねのはひ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
寺子屋オンライン(101) 体験学習(0) 
コメント1~10件
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
【合格速報】順 森川林
Rさん、合格おめでとう!! よくがんばりましたね。 受験 12/4
記事 5387番
森リン大賞9月 森川林
 従来の作文評価は、小学校低学年では「正しい表記ができている 11/9
記事 5382番
作文の学習で大 森川林
 「何でも自由に書いてごらん。いつでも褒めてあげるから」とい 11/7
記事 5381番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
「給与の決め方 佐藤隆
経営者・経営層の皆さまへ 突然ですが、御社の人件費?? 12/12
森の掲示板
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン