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毎回の作文が日に日に上達する作文クラス――時間よりも意欲に比例する作文力 as/3412.html
森川林 2018/09/22 11:50 

 作文は、他の教科の勉強と違って、○や×がつくような正解がありません。
 だから、よく書けたとか、面白いものが書けたとか、頑張って書けたとか、そういう評価が中心になります。

 確かに、言葉の森の作文指導の場合は、項目ができたかどうかで生徒が自分で○×をつけられることと、森リン点で点数が出るという違いはあります。
 しかし、基本は○×がつく性質のものでなく、内容がよく書けたかどうかというところが作文の評価の中心になります。

 すると、作文がよく書けるようになるためには、材料を準備してくるとか、意欲的に書くとかいう、作文以前の心構えのようなものが大事になってきます。

 作文を初めて書くときは、誰でも頑張って書くので上達もしやすくなります。
 しかし、評価に具体的な○×がつかないために、だんだんと書くことに慣れてマンネリ化してくることがあります。
 だから、本人の意欲をいかに持続させるかということが、作文指導で重要なことになってくるのです。

 言葉の森のこれまでの指導は、担任の先生が毎週の電話で個別に話をする中で、子供たちの意欲を持続させるという指導法が中心でした。

 しかし、寺子屋オンラインで複数の生徒が作文を発表し合う形で勉強していると、子供たちの作文を書く際の意欲が更に持続するようになってきました。
 その結果、作文が苦手だった子もどんどん上手になり、作文がもともと好きだった子は更に高度な作文に挑戦するということが起きてきました。

 これからの勉強は、作文に限らずどの分野でも、先生にただ教わるだけのものではなく、子供どうしが互いに発表し感想述べ合うようなものになってくると思います。

 今はまだ参加者が限られているので、複数の学年が混在していますが、今後は寺子屋オンライン作文クラスに参加する生徒を増やし、学年別に分けた指導にもっと時間がとれるようにする予定です。
 ただし、異なる学年の生徒の作文を読むことも参考になるので、それは毎月の発表交流会でカバーしていきたいと思います。



コメント欄

森川林 2018年9月22日 12時39分  
 少人数クラスのいいところは、参加者全員に、発表と質問と感想を述べる機会があることです。
 すると、普段、学校などでは発言しない子も、自然と発言するようになります。
 また、みんなの読書紹介の司会なども、ほとんどの子が持ち回りでできるようになります。

 聞くだけの勉強であれば、居眠りしながらでも受けることができますが、自分が司会をしたり、また司会でなくてもいつでも自分が何か言わなければならなかったりする勉強だと、自然に集中するようになります。
 同じ時間の勉強でも、受け身の勉強と参加的な勉強では、密度が何倍も違うのです。

 そして、更によいことは、自分が発言したり、ほかの人が発言するのを聞いたりしているうちに、コミュニケーション力がついてくることです。

 コミュニケーションは慣れですから、コミュニケーションの本をいくら読んでも身につきません。
 実際に、必要に迫られてコミュニケーションをとる中で、自然に身についてくるものです。

 寺子屋オンラインのクラスは、当初、学力、発表力、創造力をつけることを目的として始めましたが、それらに加えてコミュニケーション力がつくという意外な副産物があるいことがわかってきました。

 特に感心するのは、教えたわけではないのに、どの子も、ほかの人の発表のよいところを中心に質問や感想を言うことです。


nane 2018年9月22日 12時48分  
 読書も作文も苦手な子の場合、上達にはかなり時間がかかります。
 先生が、「毎日、本を読むんだよ」と言っても、「はい」と返事だけするものの、実際には家で読んだ気配がないという子もときどきいます。
 これまでのマンツーマン指導では、そういう子に本を読ませることはかなり難しいことでした。
 しかし、寺子屋オンエアの少人数クラスになると、毎回の「読んでいる本の紹介」があるので、どの子も必ず本を読んでくるようになります
 そして、だんだん本の内容も、レベルが上がってきます。
 小中学生の場合、勉強を進める上で友達の力というのは、かなり大きいということがわかりました。


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