●答えのない創造的な勉強をする姿勢を育てます
これまでの勉強のほとんどは、答えのある勉強でした。日本が欧米に追いつくために、既にある答えを覚えることが社会の目指す方向だったからです。
しかし、その時代はもう終わっています。これからは、嫌々覚える勉強ではなく、わくわくとした気持ちで自分の好きな勉強を創造する時代です。
その勉強に対する姿勢は、学校や塾よりも家庭で独自に育てていくものです。
●実験や調査や工作など経験をもとにした勉強です
みんなと同じ勉強をするのであれば、教科書に書いてあることを覚えるだけで間に合います。
自分らしく考えたり創造したりするためには、実際に手足を動かすことが必要です。
実験や調査や工作など手足を動かして経験することで、自分らしい疑問や発見が生まれてきます。
経験を学問に発展させ、学問を創造に発展させることが発表学習クラスの目標です。
●東大推薦入試や京大特色入試と同じ勉強の方向です
東大推薦入試や京大特色入試は、これまでの知識偏重の試験では、社会に役立つ人材を育てられないという危機感から生まれました。学力に関しては、センター試験8割の実力があればそれでよしとし、それ以外の個性や意欲や思考力や創造性を中心に評価するという入試です。
発表学習クラスが目指す勉強も、これらのAO入試が目指すものと同じです。
参加する子供たちの多くは、学力も優秀です。しかし、学校で必要とされる勉強以外にもうひとつ何かをしたいという子供たちが創造的な勉強に取り組んでいるのです。
●個性を生かした自主的な発表と創造を大事にします
発表学習クラスの発表の内容は自由です。大事なことは、自分の個性を生かすこと、自分なりに考えること、できればみんなが興味を持つ面白い発表をすることです。
発表する子供たちは、文章を書くだけでなく、絵や図をかいたり、写真を撮ったり、動画を撮ったり、クイズを出したりさまざまに工夫をして発表をしています。
この発表で、思考力や創造力とともに、コミュニケーション力も育っています。
●これまでの子供たちの発表の例
子供たちの興味のある分野はさまざまです。
学校の一律の勉強は、教科書と参考書と問題集があれば自分のペースで勉強することができます。
しかし、大事なことは、その一律の勉強で競争相手と1点差を競うことではなく、自分にしかできない勉強を作り出すことです。
子供たちには、もともと誰にもそういう自主性と創造性が備わっているのです。
※発表学習クラスは、言葉の森のオプション講座のため、言葉の森で受講している生徒が対象です。
言葉の森は、学習塾としてスタートしたのではありません。勉強は人に教えてもらうものではなく自分でやるものだという考えから、自分ではできない(自分では評価できない)作文だけを教える教室としてスタートしたのです。
発表学習も同じです。これは、作文とは別の意味で答えのない勉強ですから、やはり先生に教えてもらうのではなく、それぞれの生徒が創造的に発表するところに意義があるのです。