昨日、新しい自主学習クラスの最初の体験学習がありました。
小学6年生の生徒と中学1年生の生徒が中心でした。
それぞれ、自分で勉強する意思がはっきりしているので、こちらの話は相談とアドバイスが主なものです。
生徒どうしの全体の交流は、ほんのわずかです。
それは、交流が目的ではなく、自分で勉強することが目的だからです。
しかし、勉強は、ひとりでしたのではあまり面白くありません。
他の人がどんな勉強をしているか、その雰囲気がわかる中で、自分の勉強もするので、ひとりでやっていても励みがあるのです。
この自主学習クラスでは、新しいやり方を取り入れました。
Zoom会議室のブレークアウトルーム(分教室)を複数作り、一つはみんなで勉強する部屋、もう一つは先生と生徒が個別の話し合いをする部屋というふうに分けました。
すると、勉強する部屋は、みんなで静かに集中して勉強ができます。
個別の話をする部屋は、先生と生徒が二人きりでそれぞれの生徒にあった具体的な話をすることができます。
今後、このやり方を作文クラスの方にも活かして行く予定です。
こういうやり方が可能なのは、全員が対話に参加できるぐらいの少人数に絞り、その人数を維持してクラス運営をする仕組みを作っているからです。
オンライン学習と銘打っているところでも、同じようなやり方をしているところはまだないと思います。
オンライン学習で簡単にできるやり方は、ビデオ授業のような一斉指導か、スカイプを使った個別指導です。
ビデオ授業はわかりやすく面白いというだけで、生徒の本当に実力がつくところは、その授業のあとに自分でする勉強です。
その自分でする勉強という肝心なところは、オフラインになってしまいます。
スカイプを使った個別指導は、高額なことを、生徒の意欲が、先生との一対一では持続しにくい傾向があるというのが難点です。
先生と生徒が一対一だと、生徒は甘えてしまうことが多いからです。
同じオンライン学習という名前でも、中身はかなり違うのです。
言葉の森の自主学習クラスのようなやり方が広がれば、参加できる生徒は全国からですから、得意分野や苦手分野に応じたクラス編成もできます。
また、中学受験や高校受験に関しても、志望校別の学習ができるようになります。
自主学習クラスは、ちょうどオンラインの学習塾のような感じで、誰でもどこからでも自宅で参加し、自分の勉強の予定に合わせて早く切り上げることも長時間勉強を続けることもできるという柔軟性を持っています。
このオンライン学習塾のような勉強法を、これから軌道に載せていきたいと思っています。