ログイン ログアウト 登録
 小学5、6年生は考える力のつく時期 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 375番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/3/7
小学5、6年生は考える力のつく時期 as/375.html
森川林 2009/01/31 09:21 
 小学校5、6年生は、考える力が育ってくる時期にあたります。それは、このころから物事を構成的に考える力がついてくるからです。従って、文章の要約などができるようになるのも、この小学校5、6年生のころからです。物事を構造的にとらえる力がついてくるので、作文の構造も、立体的なものになります。立体的な作文とは、単に時間の順序に書いていくのではなく、過去にさかのぼったり似た話と結びついたりしながら展開していく作文です。
 小学校5、6年生のころは、作文以外の算数、理科、社会などでも、考える要素が出て難しくなる時期です。従って、小学生の勉強は、小学校5、6年生からが本当の勉強らしいものになります。
 逆にいうと、小学校3、4年生までは、成績と学力はあまり一致しません。真面目であれば誰でもできるのが小学校3、4年生までの勉強です。ですから、小学校中学年のころまでに、表面的に真面目にやりすぎないということが大切です。わかりやすく言えば、テストの点数で90点を100点に上げようとするよりも、その10点アップさせるための時間を読書に充てるというような考え方です。これが本当の学力につながっていきます
 小学校5、6年生で伸びる子は、小学校3、4年生のころに力を蓄えた子です。例えば、小学校3、4年生までの時期に本をたくさん読んだ子は、速読力がついてきます。これが小学校5、6年生の国語力の基礎になっていきます。
 小学校5、6年生の作文の課題は、身近な説明文と感想文が中心になります。
 感想文のもとになる文章は、中学入試レベルのかなり難しい長文です。ここで家族の似た話などを取材すると、長文の内容がより具体的に理解できるようになります。また、課題の長文を繰り返し読むことで難しい文章を理解する力が備わってきます。
 このほかに国語の力を上げるためには、難しい文章を繰り返し読むことが必要です(難読の復読)。具体的な勉強法としては、中学入試の国語の問題集の問題文を読書がわり読むという方法が挙げられます。
 また、実力はあるのに点数が良くないという子は、解答のテクニックを知らないから、というケースがよくあります。国語の問題を解くテクニックは、1、2時間もじっくり説明すれば、すぐに理解できます。
 国語力を上げるもう一つのポイントは、速読力です。小学5、6年生で、ゆっくりやればできる問題なのに、後半になると×が多くなるという場合は、速読力がついてないために時間切れになっていることが原因です。速読力をつけるためには、中学年のころまでに本をたくさん読んでおくことが必要です。
 国語の勉強に対する家庭での取り組みは、模擬試験のチェックです。模擬試験が戻ってきたときに、×のところをもう一度家族でチェックします。ここで大事なことは、点数に目を奪われないということです。点数よりも大事なことは、できなかったところの原因を探ることです。できない原因は三つあります。一つは難読力の不足です。もう一つはテクニックの不足です。三つ目は速読力の不足です。国語の試験の中には、大人でも間違えてしまうあいまいな答えのものもあります。親ができない問題は、子供もできていなくてよいと割り切って考えておきましょう。
 作文試験のある生徒は、時間内に必要な字数ぎりぎりまで書くという練習をしていく必要があります。作文の書き方は、構成の仕方を優先させて全体の構造をあらかじめ考えてから書くようにします。構成の仕方は、言葉の森のホームページの「項目の苗」などを参考にしてください。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)

マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません)


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

コメント欄

コメントフォーム
小学5、6年生は考える力のつく時期 森川林 20090131 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
えおかき (スパム投稿を防ぐために五十音表の「えおかき」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント1~10件
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
これからの学力 森川林
 書き忘れたけど、ひとりの先生が全教科、全学年を教えるという 12/9
記事 5233番
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
今後の展望 森川林
 森リンと作文検定を作文教育のデファクトスタンダードにする。 3/7
森川林日記
ユーチューバー 森川林
ユーチューバーを目指す子がいるかもしれないが、人気は資産にな 3/7
森川林日記
ではどうしたら 森川林
 合格した子には、 「合格したことを生かして、世の中に貢献 3/7
森川林日記
中学受験を終え 森川林
 中学受験で、  合格した子は、人生を甘く見るようになる。 3/7
森川林日記
森リン作文のペ 森川林
森リン作文のページを作成中。 https://www.mo 3/2
森川林日記
愛さんは、これ 森川林
 愛さんは、これからの時代の大きな方向を明確に説明している。 2/28
森川林日記
昨夜のこと ゆめ
犬も人間との生活が長くなるとだんだん人間に似てくるものです。 2/25
ゆめ日記
2025年2月 森川林
https://youtu.be/A41nJ8I 2/22
森の掲示板
少子化、高齢化 森川林
問題は、少子化や高齢化そのもにあるのではない。 それらによ 2/20
森川林日記
歩き始めたばか 森川林
日経の英語教育論を見たが、 https://www.you 2/20
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン