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最初の定期テストで高得点――勉強は自分のペースでやるときに最も能率がよい as/3758.html
森川林 2019/06/19 07:43 
修 削

 国語96点、数学93点、英語96点、理科94点、社会96点。これは、今月初めて中学の定期テストを受けたある中学1年生のテストの点数です。

 この生徒は、自主学習クラスに週5回参加して勉強していました。
 勉強の内容は、国語の問題集読書と数学の問題集が中心でしたが、定期テストの前には、テスト対策のアドバイスをしました。
 中学生は、テスト1週間前から、テスト対策に取り組み、出題範囲を完璧に勉強するのです。

 完璧にという意味は、数学であればその出題範囲の問題集の問題が全部できるようにすること、英語であれば出題範囲の英語の教科書の暗唱と暗書ができるようにすること、国語の勉強は普段やっているので、テスト対策は出題範囲の漢字と文法をできるようにすること、理科と社会とその他の教科は、出題範囲の教科書またプリント5回以上読むことです。

 どれも、普通のことですが、中学生がひとりで勉強するとなかなかこういうことはできません。
 例えば、出題範囲の教科書を5回読むということは、読むだけというのが不安な気がするので、ひとりではなかなかできないのです。

 塾に行くと、その学校の過去問の対策を教えてくれるというようなところもあります。
 しかし、それは一種のカンニングのようなもので本当の実力にはなりません。
 本当の実力とは、出題範囲を繰り返し学ぶことによって、その内容を完璧に自分のものにすることです。

 自主学習クラスの勉強の基本は、自分で勉強することですから、先生が何かを教えるわけではありません。
 もちろん、わからないことについての質問があれば、それは答えますが、基本は自分で決めた勉強を自分でするというやり方です。

 塾に行って先生の授業を聞くというような勉強は、先生の授業の面白さが勉強の中身になります。
 子供たちは、面白い授業や、役に立ちそうな話を聞くと、そこで何か学んだ気がします。
 しかし、本当に力がつくのは、人の話を聞いているときではなく、自分で実際に演習を繰り返すときなのです。

 これは、もちろん小学生の場合も当てはまります。
 お母さんが、子供たちの勉強をどうするか考えるときに、真っ先に思いつくのは塾に行かせることだと思います。
 自宅で、市販の教材をやらせたり、通信教育の教材をやらせたりする人はあまりいません。
 自宅学習や通信教育は、ひとりで勉強するという点で不安があるからです。

 学習塾に行かせると、子供の勉強の様子が親からは見えなくなるので、しっかり学んでいるような気がして安心できます
 しかし、実際には、塾で授業を受けることは、学校で授業を受けることと変わりません。

 塾に行って力がつくのは、与えられた宿題を家庭でしっかりとやってくる場合だけです。
 力がつくのは、授業を聞くことによってではなく、家庭で勉強することによってなのです。

 ところが、学習塾が子供たちに出す宿題は、個々の生徒の実情に合わせたものではありません。
 どの子も同じように、誰にでも当てはまるような全体的な宿題をやるようになっていることが多いのです。

 ですから、真面目にその宿題を全部やろうとすると、そのことで時間がかなり取られます。
 自分が本当に力を入れたい勉強だけをして、自分にとって必要でない勉強が省略できればいいのですが、塾や学校は全員一律に同じことを要求するので、真面目な子ほど宿題に追われ、読書をしたり自由に考えたりする時間がなくなっていくのです。

 勉強は、個人個人の実情に合わせて自宅でやっていくのが最も能率がよい方法です。
 しかし、今の子供たちの多くは、人にやらされる勉強をして忙しくなっていると思います。



コメント欄

森川林 2019年6月19日 7時55分  ▽
 勉強の基本は、解くことではなく読むことです。
 解く勉強のほとんどは1回で終わってしまいます。
 だから、解く勉強で得たものは、解けたことがわかったというだけなのです。
 読む勉強は、繰り返すことができます。
 算数や数学の勉強についても、難しい問題に出合ったら、解くことを考えるのではなく、まず答えを読むことです。
 受験勉強はすべてこのやり方でやっていけます。
 人間が本当に考える時間を作るのは、受験までの勉強ではなく、もっとほかのところでなのです。


nane 2019年6月19日 8時12分  ▽
勉強にはいろいろ逆説があります。
人に教えてもらう勉強よりも、自分でやる勉強の方が早く力がつきます。
問題集は問題を解くものではなく、問題と答えを読むものです。
(受験までの)数学は、考える勉強ではなく覚える勉強です。
熱心に1回だけやるよりも、適当であっても数回繰り返した方が知識は定着します。
作文を上達させるには、書くことに力を入れるより読むことに力を入れることです。


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