●動画:
https://youtu.be/ONapNY4vUvc
その子が小学生のときに言葉の森に来たのは、国語があまり得意でないからという理由もありました。
しかし、真面目な子で、毎回しっかり作文を書いていました。
更に、毎月の4週の読解問題を解いて、答えに自分が納得できなときは、いつも質問を聞いていました。
その生徒が、国語のテストがクラスで一番になったという話を教えてくれたのは、言葉の森の受講を開始してから1、2年たってからだったと思います。
最近、ある先生から、国語読解クラスの小4の生徒で、平均点60点台の対外模試で95点を取ったという話を聞きました。
またもうひとつ。これは森林プロジェクトの教室の高2の生徒ですが、国語のこれまでの成績に比べて、国語の点数が大幅に上がったという話を聞きました。
私が教えている中1の生徒も、先日読解検定で満点の100点を取りました。
同じく小6の生徒も、毎日家庭で問題集読書をするようになり、読解検定の成績が上がっています。
この小4の生徒と中1の生徒に共通しているのは、問題集読書を繰り返しやっていて、今はもう5巡目になっているということです。
問題集の問題文を繰り返し読む勉強法を、言葉の森では、以前、読解マラソンという名前で呼んでいました。
今は、問題集読書と呼んでいますが、読解マラソンの方が、「繰り返す」というニュアンスがわかりやすいので、今度また読解マラソンという言葉を復活させて使うことにしました。
国語読解クラスについての質問が、保護者の方から時々あります。
その中の代表的なものは、「読むだけで本当に力がつくのですか」というものです。
もし、読むだけでなく、問題を解いて先生の解説を聞くような、いかにも国語の勉強らしい勉強をすると、時間がかかるだけで、逆に国語の力はつきません。
国語は、問題文を自分で繰り返し読むことが大事なのです。
その繰り返しの回数は、5回以上です。
5回以上という目安は、算数数学の問題集なども同じで、それだけ繰り返すと、最初はできなかった問題もほぼ必ずできるようになります。
そして、1冊の問題集が完璧にできるようになると、算数数学の成績は驚くほど上がるのです。
言葉の森のオンライン五人クラスでは、この1冊を完璧にという指導法で勉強しているので、どの子も必ず成績が上がります。
学校や学習塾などで長い時間勉強しているわりに成績が上がらないという場合は、問題集の量が多かったり、異なるプリントが次々と与えられたりすることによって、1冊を完璧にという勉強法ができないからです。
国語読解クラスは、この問題集読書の繰り返しのほかに、読解検定の問題の分析も行います。
これで、理詰めに解く力がつきます。
問題集の問題文を繰り返し読み、読解検定の正解の理由を分析するという、これだけのことなら、家庭学習だけでも十分にできそうな気がすると思います。
しかし、これまで多くの生徒を見てきて思うのは、問題集読書も、読解問題の分析も、子供が自分ひとりでやり続けることはほとんど不可能だということです。
小中学生の学力で最も大事なのは、読解力と表現力をつけることです。
ほかの教科の勉強は、算数数学でも、英語でも、比較的短期間で身につけることができます。
短期間というのは、1ヶ月から数ヶ月という範囲です。
しかし、読む力と書く力、言い換えれば読解力と作文力は、そのような短期間では身につきません。
だから、作文と読書と国語は低学年から最重点でやることが大事なのです。