●動画:
https://youtu.be/0Xhqib4Fv98
保護者の方から、「作文と国語読解と、どちらを受講すればいいですか」と聞かれることがあります。
第一は、作文です。
なぜなら、作文はその生徒の実力に応じて、上達の限界がないからです。
また、作文や記述が、これからの学力評価の中心になるからです。
東大の現代文の入試は、読解の選択問題がなく、すべて記述問題です。読解の選択問題は、合格するぐらいの人はだれでもできると考えられているからです。
国語読解は、答えという上限のある勉強です。だから、読解検定でほとんど100点が取れるようになった生徒は、国語読解の勉強をする必要はありません。
そういう人は、時どき読解検定を受けて、80点以上がコンスタントに取れていれば、読解力は維持していると確認しておけばいいのです。
受験のときに、国語の勉強をする必要がないというのは、かなり楽です。
国語読解が完成している人は、作文に力を入れ、森リン点で高得点を取ることを目標にしてください。
ただし、そのように、国語読解で常に80点以上が取れる生徒は限られています。ほとんどの人は、読解力が不足しています。
それは、今の読書環境で、易しい本が多すぎるからです。
そういう人は、国語読解で力をつけながら作文の練習をしておくことです。
読解力がないまま作文の勉強をしても、作文力はなかなか上達しません。
作文が苦手な人は、まず国語読解、そして毎日の読書、それから作文です。
読書がなぜ重要かというと、国語のテストで時間がなくて解ききれないという場合、それまでの読書量が不足していることが多いからます。
読書量は、一朝一夕に増えるものではありません。
小学3、4年生までの比較的時間に余裕のある時期に、勉強よりも読書に力を入れておくことです。
小学3、4年生までの勉強は、ほとんど知識の勉強なので、あとからでも十分に間に合います。
しかし、読書量は、この時期でなければ増やすことはできません。
国語読解クラスに入って勉強しているが、成績が上がらないという人は、問題集読書の不足です。
問題集読書を本人任せで読ませるのではなく、お母さんが近くで、家事などをしながらでいいので、子供の音読を聞いてあげる中で読ませてください。
ただし、聞いたあとは、必ず褒めるだけです。決して注意はしないことです。
読み間違いがあっても褒めるだけです。このように言わないと、親は欠点を指摘する方向にすぐ向いてしまうからです。
音読は、注意をすると下手になります。褒めていると、自然に上手になります。
親の前で音読をするのを嫌がるというのは、これまで注意することが多かったためです。
これは、もう手遅れですから、子供が自覚するまで待つことです。
国語力を高めるコツは、難しい文章を繰り返し読むことです。
それにつれて、読解力がつくとともに、作文も上達していくのです。
(次の記事は、「読書の質と量を高める方法」です。)