ログイン ログアウト 登録
 学力8割個性2割の続き――創造力の時代がなぜ来るか、そのために何をするか 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
言葉の森 | 作文国語教室・サイト 言葉の森 | 作文国語教室
記事 4591番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/9
学力8割個性2割の続き――創造力の時代がなぜ来るか、そのために何をするか as/4591.html
森川林 2022/12/08 08:43 
修 削


●動画:https://youtu.be/AykGnMHP_yo

 学生時代は、学力8割個性2割で生活し、社会人になるときは自分の個性を生かす方向で独立するというのが、これからの人間の生き方の基本になってくると思います。

 そんなのはまだ早いと思う人がいるかもしれませんが、これは歴史の流れを見ればわかることです。

 今、人類の生産力は、人類全体の消費に必要な量をはるかに上回っています。
 だから、誰の役にも立たない軍需産業が盛んになっているのです。

 人間が熱心に必要と思うものの多くは、マイナスをゼロに戻すものです。
 健康産業も、教育産業も、ほとんどがそうです。
 だめなものを普通に戻すというのは、わかりやすいし、常に需要があるのです。

 しかし、マイナスをゼロに戻しても、世界は豊かにはなりません。
 大事なことは、ゼロをプラスにすることです。
 未来の健康産業や教育産業は、そういうものになるでしょう。

 ゼロをプラスにするための答えはどこにもありません。
 マイナスからゼロに戻すときのゼロは、誰にでも見える答えです。
 ゼロをプラスにするためには、創造力が必要なのです。

 軍需産業以外にも、世の中に、何も生み出していない仕事は数多くあります。
 具体的に書くと差し障りがありますが、ひとつだけ書くと、例えば広告産業などがそうです。
 正しい情報が伝わることが大事で、広告の情報がどれだけ伝わっても、世界には何のプラスもありません。

 人類の生産力が、人類の消費力を上回っているから、多くの無駄なものが生まれています。
 その無駄なものが多すぎるために、豊かな生産力が人々の豊かさに結びついていないのです。
 しかし、やがて、これは是正されるでしょう。

 正しいことが伝わると、世の中は自然にその方向に変わります。
 今は、インターネットの力で、正しい情報が流れるようになりました。
 Twitterは民間企業ですが、正しい情報を流す方向に転換しているように見えます。
 やがて、他の情報メディアも、次第に正しい方向に向かうでしょう。
 先日、雑誌プレジデントで、これまでマスメディアに載らないであろうと思われた記事が掲載されていました。
 メディア全体も、内部の力で、今大きく変わろうとしているのです。

 さて、豊かな生産力、正しい情報と並行して生まれているものは何かと言えば、それはAIやロボットの技術です。
 現在、文を入れると絵をかいてくれるソフトが出ています。下手な絵を上手にかきなおしてくれるソフトもあります。質問すると、正しい答えを返してくれるソフトも生まれています。自動翻訳ソフトも、深層学習によって実用的なものになっています。

 ということは、これまでの画家、作曲家、文章家、翻訳家などの仕事が能率的になる一方、それらの仕事全体のニーズはこれから急速に減っていくということです。
 自動運転が実用化されると、運転手の仕事がなくなるということは以前から言われていますが、配達の仕事、レジ打ちの仕事なども、やがてなくなるでしょう。
 教育に関しても、ただ教えるだけの仕事は必要がなくなります。
 ちょうど明治維新のあとに、それまでの剣術や馬術の練習が必要なくなり、剣術や馬術が単なる趣味の文化に変わっていったように、今後、多くの仕事が形を変えていきます。

 しかし、それを否定的なことと考える必要はありません。
 世の中が豊かになる一方で、仕事が減ると、その結果、所得が減り消費が減ります。
 供給だけが豊かになり続け、需要が減り続けるという負の循環に対処するためには、需要を人為的に増やす必要があります。
 ケインズの時代には、それは公共投資や戦争でした。
 現代は、国全体の公共投資や戦争ではなく、国民一人一人に対するベーシックインカムです。

 これからの時代を考える前提として、ベーシックインカムの時代が来ると考えておくといいのです。
 その時代に必要になるのは、個性と創造力です。

 しかし、ここで大事になるのは、創造力の底辺に広い学力の土台があることです。

 創造力というと、多くの人のイメージとして、絵をかいたり、音楽を作ったり、文章を書いたり、スポーツをしたりということが思い浮かべられると思います。
 しかし、そういう創造力は底辺の狭い、自分の身体だけを主な底辺とした創造力です。

 幅広い底辺とは何かというと、それは幅広い学力なのです。
 小学校から中学、高校にかけて学ぶことは、人類がこれまで積み上げてきた知の共有財産です。
 この共有財産を広く自分のものにすることが、その人の創造力のより個性的な進歩につながります。

 その学力の底辺と創造力の高さの比が、今は8:2ぐらいだろうと私は考えているのです。

【前の記事】
学力8割、個性2割の生き方――「未来の大学入試はどうなるか」の記事を見て
https://www.mori7.com/as/4590.html



コメント欄

森川林 2022年12月8日 11時58分  ▽
 個性と創造力のような未来の空想的な話を理解してくれる人はあまりいないと思います(笑)。
 しかし、これが言葉の森の原点で、作文教室の創設のころから考えてきたことなので、この路線は今後も続きます。
 そのうち、現実と未来が近づいてくると思います。

コメントフォーム
学力8割個性2割の続き――創造力の時代がなぜ来るか、そのために何をするか 森川林 20221208 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
たちつて (スパム投稿を防ぐために五十音表の「たちつて○」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード)
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
生き方(41) 教育論文化論(255) 言葉の森のビジョン(51) 
コメント1~10件
漢字の書き取り 森川林
 小学生は書き順を唱えて覚える下村式が普及しているそうです。 11/5
記事 5600番
【重要】在籍生 森川林
各種検定リストを追加しました。 暗唱検定 https 11/3
記事 5599番
音声をテキスト 森川林
ICレコーダーで文章を書く人のためにアドバイスすると、 u 11/1
記事 5596番
勉強なんて、誰 森川林
四行詩という新しいジャンル。 何か考えたいことがあって、文 10/31
記事 5591番
10月から読解 森川林
読解検定は、生徒の書いた解説に対して、もっと詳しいコメントを 10/31
記事 5592番
2026年10 森川林
「アオキ差すトド」って覚えやすい(笑)。変だけど。 10/31
記事 5593番
読解力、思考力 森川林
言葉の森は、作文というマイナーマーケットから、国語というより 10/31
記事 5594番
音声をテキスト 森川林
自分の場合、テキスト温泉は、nottaと同じかそれ以上の性能 10/31
記事 5596番
作文、読書中心 森川林
印刷については次のようにされるといいと思います。 問題文の 10/26
記事 5590番
作文、読書中心 NU
先生ありがとうございます。 会場検定はなくなったとのこと、 10/26
記事 5590番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
なぜ作文が大事 森川林
人に教わったものは残らない。 自分が考えたものは残る。 11/5
森川林日記
推薦図書リスト 森川林
推薦図書リストに「佐賀のがばいばあちゃん」を追加しました。 11/2
読書の森
Re: 万年筆 森川林
SMART-CLIP スマートクリップ (パイロット PIL 11/1
森川林日記
帰り道 森川林
 夕方、日限山から野庭団地に上り、  坂道を下って港南台に 11/1
森川林日記
万年筆 森川林
 ふと昔を思い出して、パイロットの万年筆を買った。(PILO 10/30
森川林日記
Re: 題名( 森川林
届いているメールアドレスをご連絡ください。こちらで消去いたし 10/28
森の広場
登録解除 スギモト
【承認待ち】 10/27
森の広場
メールまたはお 森川林
メール登録の解除は、届いているメールアドレスをお知らせくださ 10/27
森の広場
Re: 題名( 森川林
登録解除しました。 お手数をおかけしました。 10/27
森の広場
登録解除はお名 森川林
登録解除はお名前かメールアドレスをご連絡ください。 > 10/27
森の広場

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン